人間関係の悩み

自分が嫌いな人は要注意!船戸結愛ちゃんの事件の原因は脳と認知のゆがみにあった!?

落ち葉の中に座る子供

こんにちは!ナビゲーターの藍です。

この記事を書いている時点で、一番記憶に新しい子供虐待死亡事件は

目黒の船戸結愛ちゃんの事件。

あまりの痛ましさに、私も数日胸が締め付けられて苦しかったです。

きっとこの記事を読んでくださっているあなたもそうですよね。

「こんな小さくてかわいい子を虐待するなんて、なんて親だ!!」

と、虐待をした親に怒りを向ける人がほとんど。

でも悲しいかな、そういった切なさや怒りは、時間がたつと忘れてしまうことが多いです。

でもね、実は

こういった虐待事件には、もっと強烈なメッセージが込められているんです。

さらに、

虐待する親が悪い!

虐待される子どもがかわいそう!

そんな気持ちから、一歩前に進んで

「なぜ父親は結愛ちゃんを虐待したのか?」

という視点から考えると、虐待が起こる原因が分かってきます。

実は…

虐待をする原因は

「自分を大切に思えない」

そんな認知のゆがみから生まれてくる危険性があるのです。

原因が認知のゆがみと考えると、

「誰でも虐待をしてしまうリスクがある」

ということ…。

つまり

他人事ではないんですね。

「虐待するような親と一緒にするな!」

そんな風に思うかもしれませんが、

もしあなたが「自分を好きになれない…」

という悩みを抱えていたら、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

今回は、「子ども虐待という第四の発達障害」という本と、スピリチュアルな視点から、目黒虐待事件について説明していきます。

目黒虐待死の父親の言い分から分かる認知のゆがみ

藍
陽コーチ…。

今回の目黒虐待事件では、父親の最後の暴行した理由がひどかったです。

「勉強しろと言ったが、寝ていたので暴行した」って。

何でこんなことをしたのでしょうか…。

陽コーチ
陽コーチ
とても悲しい事件だよね。

ただ、父親は当時の自分の心情について捜査関係者に語ってるんだ。

「小学校の入学に向けた勉強を先にやれと言ったら『はい』と言ったのに、昼ごろに部屋を確認したら寝ていたのでかちんときた」

なぜ父親がカチンと来たのかわかるかい?

藍
え~と、短気な性格だったから?
陽コーチ
陽コーチ
短気な性格なのはそうなんだけど、ポイントは、

子どもが自分の言った通りにしなかった

↓つまり

俺をバカにしている!

こう感じたから、怒りを爆発させたんだ。

でももちろん、結愛ちゃんは父親をバカにする気なんてなかった。

勉強している間に眠くなったから、眠っちゃった…というのは、子どもなら当然の行動だよね。

でもそれを父親は「俺の言うことを聞かないなんて、バカにしやがって!!」という

歪んだ認知(受け取り方)

によって、暴行をしてしまった。

藍
なんでそんな受け取り方をするんですか…。

そんな受け取り方ひとつのために、結愛ちゃんが死んじゃったって、悲しすぎます…。

陽コーチ
陽コーチ
もしかして聞いたことがあるかもしれないけど、虐待は親子間で連鎖を起こすことがある。

実はね…。

虐待の連鎖には、親の脳や認知の歪みが関わってるんだ。

痛ましい子どもの虐待事件。

なぜこんな事件が起こるのか、それに関係する「親の認知のゆがみや脳」について、ヒントとなる本を紹介しますね。

「子ども虐待という第四の発達障害」で分かる虐待の連鎖

今回取り上げるのは、

「子ども虐待という第四の発達障害」

という臨床医である杉山登志郎氏の本です。

この本は、

・虐待された子供の中で、発達障害を持つ子供がいる

・虐待された子供の中で、発達障害のような症状が出る子どもがいる

この視点で書かれています。

主要なテーマが「虐待を受けた子どもが、発達障害に似た症状が出て来て苦しむ」というものですが、その秘密はにあるとのこと。

脳についてすべて解明されてないですが、どうやら

虐待を受けた子供は、脳に「生理学的な異常がみられる」

ことが明らかになってきたんですね。

つまり、子どもの時に虐待を受けると、虐待を受けなかった子どもに比べて、脳の発達に問題が出てくるんです。

ド・ベリスという研究者の論文によると、早くから虐待を受けた子供の大脳のほうが小さく、虐待を受けた期間が長いほど、脳が小さかったということ。

陽コーチ
陽コーチ
脳が正常に発達しないということは、

・感情の出方が極端だったり、適切じゃない

・他人とのコミュニケーションがうまく取れない

・情緒面が不安定

こういった影響が出る可能性があるよ。

また、人は赤ちゃんの頃に、親と健全な愛着関係を結びます。

例えば親に抱っこをされたぬくもりや匂い、母乳の味や温かさ、親の優しい声…

そんな感覚で得た情報をベースに、「他人への慈しみ」「愛情」「ぬくもり」という愛着を育んでいきます。

しかし、この赤ちゃんなら当然もらえるはずの愛着をもらえず、虐待を受けた子供の場合。

ぬくもりの代わりに、怒鳴り声や暴行、恐怖や不安という感覚を与えられますよね。

なんと虐待を受けた子供にとっては、

この暴力や恐怖や不安が「親からの愛情表現」になってしまうのです。

これを杉山氏は「マイナスの愛着」と書いてます。

陽コーチ
陽コーチ
この「マイナスの愛着」が、虐待が連鎖する秘密の一つだよ。

虐待をされた子供にとって、「暴力や怒鳴り声」が親の愛情だ。

だから自分に子どもができても、自分が親にされたように、子どもに暴力と怒鳴り声という愛情を与えてしまうんだ…。

もちろん、虐待をされた子供の全てが、将来虐待をする親になるわけではありません。

むしろ、虐待を受けても、将来虐待の連鎖を断ち切れる親のほうが多いのです。

ただ、虐待を受けた子供は、

・脳の発達に何らかの障害が出る

・歪んだ愛着が身につく

この二つの障害から、虐待を受けていない子どもよりもどうしても虐待の連鎖のリスクが高くなります。

陽コーチ
陽コーチ
脳発達の障害、歪んだ愛着。

これ以外にも、親が持つ認知のゆがみで、虐待が起こることもあるよ。

藍
それはどんな認知の歪みなんですか?

「自分を大切に思う気持ち」がないと危険?!

部屋で座り込む女性

大人になっても

・自分のことが嫌い

・自分を大切に思えない

こんな気持ちを多くの人が持っています。

虐待されていない子どもでも、こんな気持ちを持ち続けることがあります。

なぜこんな気持ちが出てくるか分かりますか?

本人の性格や育てられた環境によって違いますが、一例をあげますね。

・親に「お前は馬鹿だ」とけなされ続けた

・親にやることなすこと、怒られ続けてきた

・兄弟間で比較され続けた

・やりたいことをやらせてもらえなかった

・やりたくないことを、強制され続けた

↑このような環境にいると、自分を大切に思う気持ち(自分を好きだ!と思う気持ち)がしっかり育たなくなります。

このような環境は、

「親の考えや感情が第一優先」

であり、

「子どもが人として尊重してもらえない状態」

ですからね。

陽コーチ
陽コーチ
人は、「養育者に自分を尊重してもらえない」という状況で育つと、「自分はいる価値のない人間だ」と無意識に刷り込まれちゃうんだ。

この感覚が刷り込まれちゃうと、自分に自信が持てなくなったり、自分が嫌いになってしまう。

目黒虐待事件の父親も、「子どものちょっとした行動」でバカにされたとカチンと来て、暴力をふるっている。

でも自分で自分のことが好きな人だったら、心に余裕があるから、子どものちょっとした行動でカチンとこない。

「疲れて寝ちゃったんだね」で終わりの話だ。

ただ、「自分は価値がない」と無意識に自分を傷つけている人だと、普段から傷だらけの状態。

つまり、いつも傷だらけで余裕がないから、

「言いつけを守らずに、子どもが寝た」

という、ちょっとした刺激に過剰に反応するんだよ。

目黒虐待事件の父親と母親が、過去に虐待を受けていたかどうかは分からない。

でも、

「本来なら守られて当然の子ども」に対して異常な攻撃を向ける

ということは、強い認知のゆがみがあることの何よりの証明だ。

さらに日常的に子どもを暴力で支配してるよね。

これは子どもより上に立つことで、「俺はお前より強いんだ。えらいんだ。」という自分の価値を証明しようとしてるんだ。

だから虐待をする親の暴行や支配は止まらない。

止めてしまうと「自分の価値を証明する手段」が無くなってしまうんだよ。

藍

そ…そんなの悲しすぎます…!

じゃあ、こんな悲しい事件がもう起こらないように、私たちはどうしたらいいんでしょうか…。

陽コーチ
陽コーチ
もちろん、できることはたくさんあるよ!

まずは「自分が嫌い」と思っている人の、認知を変えていくことがその第一歩だ。

脳の発達や、マイナスの愛着以外でも、「自分が嫌い」という認知にゆがみによって、暴力が起こることもあります。

でも「自分が嫌い」という認知は成長する過程で身に着けた、いわゆる思い込みの一つ

思い込みということは、消しゴムのように消して、別の思い込みを上書きすることも可能なんです!

その方法を公開していくのが、「こころらぼ」の目的。

「自分が好き!」という人が増えれば、心に余裕がある人が増えていきます。

心の余裕がある人たちは、お互いに良い影響を与え合うので、いずれはこんな悲しい事件も減らしていくことが可能なんです。

そのくらい

「自分を自分で大切に思える」

この感覚は人が生きるうえで必要なものなんですよ。

藍
児童虐待を直接無くしていくことは難しいですが、世の中に「自分が好き」という人が増えれば、その人たちが傷ついた人をサポートしていけるようになります。

それがいずれ、児童虐待という悲しい事象を無くしていくことにつながるんです!

児童虐待は、「虐待された子供を保護すればいい」という単純な問題ではなく、とっても複雑。

でも、虐待をした親のケアまで目を向けると、解決の糸口も見えてきます。

結愛ちゃんの死をスピリチュアルな観点から見ると…

夕日の中手をつなぐ女の子

スピリチュアルな視点だと、一説で

「魂はこの世に生まれる前に、自分の役割や使命や親を決めてから、生まれてくる」

と言われてます。

つまりね

「虐待される子どもたちも、虐待されることが分かっている親の元を選んで生まれてくる」

ということなんです。

でも、そのスピの考え方に対して、

「わざわざ虐待をするような親の元に、生まれてくる魂があるわけない!」

って意見もあるんです。

当ブログでは、スピリチュアルな視点も、現実的な視点も両方否定はしません。

ただ今回はあえて、スピリチュアルの視点から考えてみましょう。

スピ視点で見たとき、結愛ちゃんのような虐待される子どもたちが、いったい何をしたくて生まれてきたのか分かりますか?

それは

命がけのメッセージを残すため。

自分の命をかけて伝えたい、強いメッセージをこの世界に残すために、生まれてきたんです。

それは

「虐待の負の連鎖を止めて!」

というメッセージかもしれないし、

「パパとママが苦しんでいるから、助けてあげて」

というメッセージかもしれない。

でももし本当にスピリチュアルな視点が正しければ、そこにはあまりにもピュアで愛に溢れたメッセージが含まれていると思いませんか。

メッセージは受け取る人によって違います。

藍
私は、きっと虐待された子供たちの魂は

みんな自分を大切にしてほしい

そんな強烈で優しいメッセージを送ってくれていると感じます。

でもね…。

スピ視点から見て、たとえその子がメッセージを残すという役目があって生まれてきたとしても、それでもやっぱり悲しいです。

苦しかったよね、痛かったよね、悲しかったよね…。

私も虐待事件をテレビで見ると、苦しくて悲しくて、子どもの苦しみや痛みを考えて、涙が出ます。

そして虐待した親に憎しみを抱いたこともあります。

でも、この沢山の健気な魂たちが、いったい何を伝えてくれているのか…。

ただ悲しむだけで終わらせてはいけない。

その魂のメッセージを、ただ

「かわいそう」

だけで済まさないために、どうしたらいいのか、必死に考えるべきだと思いました。

そして何をすべきか…と考えたとき、

自分を嫌いという大人たちの、心のケアをしていくことが必要

だと感じたんです。

それがこの「こころらぼ」を作ったきっかけです。

「自分を大切」と思える大人たちが子どもたちを育てれば、「自分を大切」にできる人がどんどん増える。

自分を大切にできる人は、ほかの人もどんどん大切にできる。

それはきっと温かい連鎖を生んでいく。

遠回りかもしれないけど、その温かい連鎖がきっといつの日か、悲しい子供虐待の負の連鎖を止めていくことにつながると思うのです。

あなたはこの事件をどう思われますか?

そして、結愛ちゃんから、どんなメッセージを受け取りましたか?

追記

立憲民主党が、結愛ちゃんの事件を受けて、児童福祉法と児童虐待防止法改正案の素案をまとめたというニュースがありました。

結愛ちゃんが残した覚えたてのひらがなで書いたメッセージが、多くの人の心を動かしたんです…。

結愛ちゃんは、痛みのない世界で安らかに過ごしているでしょうか…。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

https://cocoro-labo.com/child-mondaikoudou

https://cocoro-labo.com/manbiki

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