人間関係の悩み

キレてスマホを投げちゃった…怒ると物にあたる衝動性を改善する3ステップ

スマホ

誰でも「キレた」とか「怒りが爆発した」という経験はありますよね。

そんなとき、あなたは手に持ったスマホを投げつけたり、バッグを力いっぱいたたきつけるといった、物にあたる行為をしたことはありますか?

藍
実は私も、一番ひどかったときは、怒りを抑えられずに、携帯をぶん投げて壊してしまいました…。
画面が壊れたスマホ

私も投げたことがあるのでよく分かりますが、モノを投げたり壊したりすることで、

怒りが一気に解放され、徐々に冷静になっていくんですよね。

でもね、実はその後が非常に厄介💦

もれなく大後悔しちゃうんですよね…。

でも結局イライラすると、ある種のスカッと感を味わうせいか、物を再び投げちゃう…という悪循環。

私のようにスマホを投げる人もいれば、PCを机にたたきつける、ドアを力いっぱい閉める、雑誌をびりびりに破く…なども物にあたる行動です。

でもこの物にあたる行動は、自分は一時的にスカッとして怒りが収まりますが、周りで見ている人にとっては恐怖でしかないんですよ。

子ども、夫、妻、友人、会社の後輩…相手が誰であれ、破壊衝動を間近で見せられるので、どうしても恐怖や不安を抱きます。

「私のせいで怒ってるの??💦」とビクビクしてしまうことも。(特に子どもはそうですよね)

この怒りに任せて物を投げる行為、物を壊すという行為は、

「その暴力が自分に向けられるかも…」

と相手に不安を与えるので、精神的なDVの一つとも言われているんですね。

悲しむ女性

また、「その暴力が自分に向けられないように…」と、相手は物にあたる人の機嫌取りをしたり、言うことを聞いてしまうこともあります。

つまり破壊衝動によって、周りの人間を支配してしまってます。

もちろん物を投げた本人も、あとで冷静になった時に

「なんでこんなことしちゃったんだろ…。」

「また壊しちゃった。お金がないのに…。」

「あ~あ…これお気に入りだったのにな。」

「あの子のことを怖がらせてしまった…」

こんな風に後悔をして、物にあたってしまった自分に、自信を無くしていきます。

つまりキレて物を投げるというのは、自分にとっても、相手にとっても、物にとってもいいこと無し!な破壊行為。

だから、できればこんな癖、早急にやめたいですよね。

藍
安心してください!怒って物を投げる癖って、やめることができますよ!

その方法を今回は紹介していきますが…でもその前に、まずは物を投げてしまう人の心理から説明していきますね。

怒って物に当たる人・物を投げる人の心理

陽コーチ
陽コーチ
怒る原因は人それぞれ。

でも「キレて物にあたる」「怒って物を投げてしまう」…そんな人の心理は共通してますよ。

自分は物を投げたときに、どんな心理になっているのか、ぜひチェックしてみてください。

自分の気持ちを分かってほしいというアピール

口喧嘩する男女

もし、周りに家族や友人がいるのに、怒りを爆発させて物を投げる人は、「自分の気持ちを分かってほしい!」というアピールになっています。

会社なのに、怒って物を投げる上司なんかもそうですよね。

子供は小さいときに、自分の気持ちがうまく伝えられないと、ママの前で癇癪を起したり物を投げます。

これは自分の気持ちを言葉で表現できない幼児の特徴で、「気持ちを分かってもらえない」という不満から爆発します。

その不満を物やママにぶつけて「僕の気持ちを分かってよ!なんで分かってくれないの!」「僕はこうしてほしいんだよ!」と表現するのです。

だから大人になっても物にあたる人は、自分の攻撃性を示すことで、「なんで分からないんだよ!」とアピールしているので、もしかしたら自分の気持ちを伝えることが苦手な人かもしれませんね。

また、無意識に相手を支配しようとする(思うような行動をとらせようとする)気持ちが働いている可能性が。

相手よりも優位に立ちたい!という威嚇の意味合いもあるんですよ。

自分でも気づかない不安や悲しみがある

叫ぶ男性

人間って、自分でも気づかないうちに、心の奥底に不安や悲しみを抱えていることがあります。

でも自分でも気づかないから、いつまでたっても漠然とした不安や悲しみを解消できない。

しかも悲しみや不安、孤独といった感情を、無意識に「自分で気づきたくない!」と思っている場合は、その感情に蓋をするために、怒ってしまうんです。

自分で自分の本当の感情に気づくのが怖くて、怒りで隠している

怒りで武装していると言えますね。

でもそれってかなりいっぱいいっぱいの状態ですから、少しでも他人に否定されたり、思い通りにならないことがあるとすぐに爆発しちゃう。

さらに、物を投げる人の場合は、その「本当の感情を隠したい!」という怯えが強い可能性大。

怯えが強ければ強いほど、物にあたるという激しい怒りの表現で、出てきてしまうのです。

だから不安や悲しみを感じやすい人は要注意。

何とも表現しにくいような悶々としたストレスを、常に感じてはいませんか?

藍
怒り表現が強烈な人ほど、その裏にある不安や悲しみの感情が大きい可能性がありますよ~!

常日頃から、その感情を出さないように無意識に抑えつけてるので、怒りも大きくなってしまうということです。

何か破壊したいという衝動が抑えられない

コンクリートを殴って破壊

どんな人でも「ムカ~!!」とくることはありますし、「何かを壊したい!」と思ったりします。

でも物を投げる癖がない人は、破壊衝動が出てきても「投げたらまずいな…」と一方で考えて、やめることができるんです。

それが抑えられないということは、かなり強烈な攻撃性を持っています。

しかしこの衝動性や攻撃性も、心の奥底にある解消されない感情がもとで湧き上がるもの。

「相手が言うことを聞いてくれなかったから。」「思い通りにならないから。」

実はこんなことはただのトリガー(引き金)であって、物を投げる本当の原因ではないんです。

なぜなら、同じく怒っても、物を投げる人もいれば、投げない人もいるから。

物を投げるという衝動が抑えられないということは、抑えきれないほどの不安や悲しみを抱えているということ。

ただ、物を投げる人も、「人を傷つけるのはよくない。」「人を傷つけると大変なことになる。」ということは理解しているので、物を壊すことで何とか抑えている…という状態ですね。

だから、「なぜ自分は、怒った時にこんなにも壊したい!という衝動性が出てくるんだろう。」と冷静になった時に見直してみるといいですよ。

自分の思い通りにしたいなどの支配欲

花嫁を鎖でつなぐ花婿

世の中は、自分の思い通りにならないことばかり…。

そのため、「物だけでも自分の思い通りにしたい!」という支配欲から、物にあたる人もいます。

一人の時でも、物を壊す人はこのタイプですね。

物は壊されても何も言いませんから…。

4つの心理に共通して言えることは…?

虫眼鏡で見る女性

物にあたる人の心理を4つ紹介しましたが、どの心理にも言えることは、

心の底に、自分でも気づかない気持ちが隠されている

ということです。

その感情をコントロールできずに放置しているので、我慢できなくなった時に、物を投げるという激しい怒りの表現で出てきてしまいます。

藍
激しい怒りは、「私の本当の気持ちに気づいて!」という無意識からのSOSなんですね。

あなたのそんな心の底の感情にアプローチするためには、まずは「キレて物を投げる」という行為から改善していきましょう。

物にあたってしまう人必見!衝動性を改善する3ステップ

陽コーチ
陽コーチ
それでは、物を投げてしまうという衝動性を改善していく3ステップを紹介します!

ステップ①湧き上がる衝動性(怒り)への対処法

ステップ②冷静になった時に行う、脳に余裕を持たせる対処法

ステップ③冷静になった時に行う、心理面の対処法

ステップ①衝動性(怒り)の緊急対処法

衝動性をとっさに解消する方法はいくつかありますので、自分に合うな…と思う方法を試してください。

まずは怒りをやり過ごせば、その後の行動も改善していけます!

怒りのピークをやり過ごす

怒る男性

怒りにはピークがあり、大体6秒~1分以内。

大爆発するような怒りは結構時間が短いんですね!

このピークを、とにかくやり過ごせば、物を投げるという行為も止めることができます。

これは、アドレナリンが体内に行き渡って、いったん落ち着くまでのわずかな時間。

ただ、ピーク時には鼓動が早くなったり体の変化も現れます。

その感覚に反応して怒りを爆発させてしまうと、イライラが止まらなくなって物を投げるまでいっちゃいます。

そのため、怒りが爆発しそうになったら、目を閉じて数を数えてください。

この目を閉じるという行為は、かなり効果が高い。

人は視覚から得る情報がほとんどなので、怒りの対象となる人や物も、視覚でとらえています。

その視覚が大きな刺激(トリガー)になりますので、それを一時的に遮断するんですね。

怒りを抑える方法として「深呼吸をする」というものがありますが、怒りのピークの時に深呼吸をするのは至難の業。

でも目を閉じて情報を遮断するだけで、一気に冷静さを取り戻せます。

怒りのピークである6秒をやり過ごせれば、その後のイライラを抑えるのもだいぶ楽になりますよ。

物を投げる前に外に出る

非常口に走る男性

キレて物を投げそうになった時には、外に飛び出してみてください。

他人に対して怒っているときは、相手に「ちょっと待ってて、外の空気を吸ってくる。」とだけ伝えて、その場から離れます。

外に出ると触覚で感じる空気が変わるので、怒りの感情から意識が離れるんですね。

怒りの感情から意識をそらすと、脳はかなり単純なので、一気に冷静になれます。

もし外に出ることが難しかったら、トイレに行ったり、別の部屋に行きます。

とにかく怒りの感情から意識をそらす…そんな目的でしてみてください。

あたっても問題ないものにあたる

どうしても先に挙げた二つの対処法が難しい人は、事前に段ボールやクッションを用意しておいて、それにあたります。

段ボールは壊れたり破れても大丈夫ですし、クッションが破れることもほとんどありません。

「物を投げたい!」という気持ちを無理に抑えつけようとはせず、難しいときには少し解放させてあげます。

ポイントとして覚えておいてほしいのは、「物を壊す」「物にあたる」という行為も、依存性があるということ。

カタルシス効果というのですが、物にあたると、一時的にスカッとする心地よさを感じるんですね。

だからまたイライラすると、スカッとしたくて投げたくなる…というループにはまります。

こうなると、自分の衝動性や攻撃性が増す危険性が高くなります。

ですからこの方法は緊急対処法として考えておいて、冷静になってからステップ②とステップ③を同時並行で行うようにしてください。

ステップ②と③をしっかり行っていけば、「キレて物を投げてしまう。」ような激しい怒りを抱く機会はグッと減りますよ。

そのほかにも、体を動かしてストレス発散する方法も怒りを解消していけるのでおすすめの対処法です。

以下の関連記事をご参照ください。

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ステップ②脳に余裕を持たせる対処法

これは意図的に脳に余裕を持たせる方法です。

突然ですが、あなたの部屋はきれいですか?

汚い部屋に寝転ぶ女性

もし

・足の踏み場もない

・物が捨てられなくてあふれてる

・それなりにまとまってはいるが、全体的にごちゃごちゃしてる

という方は、使わないものは思い切って捨てて、部屋を整理しちゃいましょう!

先ほど、緊急対処法で「視覚情報を一時的にシャットダウンする方法」で言った通り、視覚情報が脳に与える影響は

いつも過ごしている部屋がごちゃごちゃしていたり、物が多かったとしたら、脳はその分、情報の処理にパワーをつかいます。

ただその場所で過ごすだけで、沢山の視覚情報が入ってくるので、いつの間にか脳もパニック状態が続いて、疲れちゃうんですよ。

常に脳が疲れた状態であれば、ちょっとした刺激にも耐えられず、爆発してしまいます。

逆に脳は整理された空間だと、情報の処理もしやすくなるので居心地の良さを感じます。

つまり、脳に余裕があれば、怒りが湧きあがった時も、一呼吸置く余裕が出てくるのです。

「え~~!たかが部屋の片づけで、本当に怒りが収まるの~?」

と思うかもしれませんが、部屋が散らかっている方は、騙されたと思ってやってみてください。

「あれ??なんか最近、気持ちがいいな…」

そんな風に徐々に変化を感じることができますよ。

片付けの方法としておすすめなのは、「お気に入りのものを残す。」というやり方。

捨てられない人の心理としては「いつか使うかもしれない。」「もったいないから捨てられない。」というものですが、実際に使っている物とお気に入りの物だけを残すのです。

こんまり(近藤麻理恵)さんという方が書かれた「人生がときめく片付けの魔法」という本が「掃除本」の中でも、もっともおすすめ。

自分がときめく物だけを残して片づけると、一生散らからない…というまさに魔法のようなメソッドです。

自分の身の回りに置くものが「お気に入りの物だけ」になると、その物を大切に思う気持ちが芽生えるので、怒った時に大切なものを投げてしまうという行為のブレーキになってくれるんです。

「1年使ってないものは捨てる。」といった断捨離法も良いのですが、お気に入りの物を残す…という方法が物を大切にする精神にもつながるので、私はおすすめです。

このように物理的なアプローチを行って、脳がキレるという状態になることを、少しずつ予防していきます。

ステップ③心理面の対処法

笑う仮面は外した女性

さて、物理的に部屋を掃除して、脳に余裕を持たせることができたら、心理面からもアプローチしていきます。

あなたがキレて物を投げるときって、実は強い不安や悲しみを感じてはいませんか?

怒る理由はいろいろあると思いますが、

「自分の気持ちに気づいてくれなかった。」

「何回言っても治してくれない。」

「自分の自由な時間がない…!」

「みんな私を愛してくれない。」

そんな思いを抱いた時に、爆発しているのではないでしょうか?

このように、自分が「何がきっかけで爆発しているのか。」というスイッチを見つけてみましょう。

「こういった理由で、自分は怒っているのか。」

と分かるだけで、怒る自分を客観視できるようになります。

この客観視ができた時点で、怒りの感情から意識がそれていますので、キレて物を投げるといった行為が減ってきます。

客観視ができたら、「自分は何に困って怒っているのか。」「自分は本当はどうしてほしいのか。」自分の本当の気持ちに意識を向けてください。

陽コーチ
陽コーチ

怒っている理由に意識を向けるのではなく、あなたが本当は何を望んでいるかに意識を向けるのがポイント。

怒っている理由に意識を向けても、怒りがヒートアップするだけだよ。

藍
確かに!意識の向け方を変えていけば、怒りに焦点を当てないので、コントロールがしやすくなりそうです!

衝動性が抑えられない状態の時は、まだまだ気持ちに余裕がない段階。

その状態では、「怒りのコントロール法」を学習しても、すんなり頭に入りませんし、ワークの実践も難しくなります。

そのため、今回ご紹介した3つのステップで、まずは脳と心に余裕を作って、コントロールする準備を整えてください。

ただ、今回の3つのステップだけでも、かなりの効果が上がります。

これだけで、日常の怒りの大部分を解消できますので、もしあなたが「モノにあたる自分が嫌…」と悩みを抱えているなら、やる価値ありのメソッドですよ。

ポイントは小さな成功体験を大切にすること

輝く宝物

物を投げる、物にあたる…という爆発的で攻撃的な行為も、ステップ①~ステップ③までの手順を踏めば、少しずつ減らしていくことができます。

もともと、物にあたる人は、「人を傷つけてはいけない。」という意識が少なからずあるので、コントロールしていくことは可能です!

藍
私も過去にはスマホを破壊しちゃったことがありますが、今では物を投げたり乱暴に扱うことはなくなりましたよ!
陽コーチ
陽コーチ

藍さんは、物にあたらない自分に自信が持ててるんだね。ステップ①~③を行うと、徐々にコントロールできるようになるけど、時間は少しかかるよ。

でもそんなときも、少しでもできたことがあったら、「できるようになった!」「ヨシ!順調順調!」と前にすすめていることに自信を持ってね。

その小さな一歩を自分で認めることが、大きな成功につながるんだから。

人は、できたことよりも、できなかったことに目を向けがち…。

でも、「できなかった…」と後悔すると、足踏みしてしまい、先に進めなくなります。

だから、物を投げる前に一瞬でも目を閉じたり、1個だけでも物を捨てられたとしたら、どんな小さな出来事でも、「よし、できた!」と自分で認めてください。

そんな成功体験の積み重ねが、怒りのコントロールに近づく近道なんですよ。

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