人間関係の悩み

子どもを心配しすぎるのは危険?!子どもの可能性をつぶさない親の接し方

グッドポーズをする子ども

可愛いわが子の未来を心配して、

「お母さんの言った通りにしたほうがいいのよ!」

「このままだとあなたの将来は真っ暗よ!」

こんな風にことあるごとに、子どもに声をかけていませんか??

親なら誰でも「自分の子には幸せになってほしい…」と考えますので、心配することは自然な行動です。

でもその心配が過度になると、親の言った通りに子どもが動かなかったときに、イライラしたり不安感が高くなります。

こんな子どものちょっとした行動が目についていませんか?

☑学校の成績が悪いのに、友達と遊んでばかり

☑宿題をせずにゲームに熱中している

☑うっかりミスが多くて、100点がなかなか取れない

子どもがこんな状態だと、親は

「遊んでいないで勉強しなさい!成績が悪いと後で苦労するのよ!」

「宿題をしなかったらゲームは禁止よ!」

「あなたは集中力が足りないのよ!もっと問題をよく読みなさい!」

こんなイライラをぶつけてしまいます。

陽コーチ
陽コーチ
日本では最近は「学歴社会」とは言われてなくなってきたものの、やっぱり

良い大学を出てないと苦労する(良い企業に就職できない)

といった考えが根強いんだね。

高学歴は、確かに将来の仕事への選択肢は増えるけど、

成績がいい・良い大学を出ている=幸せ

ではないんだよ。

藍
確かに過度の心配とか、過保護・過干渉で子どもを叱りすぎると、子どもはプレッシャーを抱えちゃいますよね…。

そうなったら、子どもの未来の可能性を、親が奪っちゃう危険もある気がします…💦

陽コーチ
陽コーチ
確かにそうなんだ!

だから

「子どもの将来を思うと、心配で眠れない。」

「だらしない子どもの未来が不安で怒ってしまう」

というパパさんやママさんは、ぜひ今回の記事を読んでください!

未来への捉え方が変わると、ママさんパパさんの心の中に在る不安も変わるので、子どもの自立心を健全に育てることができますよ!

親の心配のほとんどは、取り越し苦労のことが多く、そのすべてが無駄とは言いませんが、子どもに悪影響になっていることも事実。

今回は、「子どもの将来を心配しないほうがいい理由」と「過保護や過干渉ではない、子どもへの接し方」をご紹介します。

子供の将来を心配しないほうが、実は子どもは伸び伸びと育ち、結果として幸せな未来を生きることに繋がるので、お子さんのいる方は必見です!

自分の不安を子どもにぶつけていませんか?

遠くをぼんやり見つめる子供と大人二人

子どもの心配というと、ケガや病気、勉強、友人関係、コミュニケーション能力などなどたくさんありますよね。

でも、そもそも、親ってなんで子どもの将来を心配するのでしょうか?

「だってだらしなすぎて、私が口出さないと何もしないんです。」

「注意力がないから、ケガとかが心配!」

「高収入の仕事をするには、いい大学に入る必要があるのに、成績が悪くて。」

「やんちゃすぎて、人様の前に出すのが恥ずかしい…」

ご家庭によって色んな事情があると思います。

でもね、そのほとんどが

この子はこのまま大人になると、将来苦労するから、今のうちに親(私)が治してあげなきゃ!

という気持ちからです。

でも実は、子ども自身は親ほど未来を悲観してないし、心配をしていません。

ここで親子間の気持ちの差が出てきます。

あなたも幼児のころを思い出してみてください。

「私は将来公務員になる!不況になっても安心の職業だし、年金も高いから。」

そんなこと思ってましたか??

思ってませんよね。

「日本の未来が心配…。だからできるだけ安定した仕事につかなきゃ。そのためにはまず勉強だ!」なんて言う子がいたら、不自然すぎます。

もしも「僕はいい大学に入りたい!」と言う子供がいたとしたら、ほぼ100%親もしくは周囲の影響からです。

なぜなら子どもは、幼ければ幼いほど、価値観が真っ白な状態だから。

何が良いとか、何が悪いとか、そういった社会的な概念も一切ありません。

しかし同時に、自分たちの未来も限定(固定)化していないのです。

これが、子どもの持つ無限の可能性です。

子どもは「何にでもなれる!」と信じているので、自分を制限しません。

無限の可能性があるので、大きく成長できるのです。

その子どもに、あらゆる価値観を植え付けるのは多くの場合は親です。

親は子どもの人生観に、ほんと~~~に、大きな影響を及ぼします。

つまり親が心配しすぎると、その影響がモロに子どもに出てくるんですよ。

そしてその影響力は、幼児⇒小学生⇒中学生と成長するにつれて顕著に現れます。

ソニー生命保険株式会社が2017年3月21日~3月27日の7日間に、中学生200名、高校生800名の合計1000名に対して、「中高生が思い描く将来についての意識調査」というアンケートを行いました。

とても参考になる内容なので、引用しますね。

Q.自身の10年後の将来のイメージは?

「明るい」中学生55% 高校生47%

中学生では過半数が「明るい」と予想しているものの、高校生は約63%が10年後に対してネガティブな予想をしています。

同じアンケートで、1年後、3年後の将来のイメージも聞かれていますが、その場合は中学生も高校生も、明るい見通しをしています。

でも、もっと先の10年後になると非常に不安が大きくなるんですね。

Q.“大人”に対するイメージは?

「大変そう」「疲れている」などのネガティブなイメージ

中学生約90% 高校生90%超

これもかなりビックリな結果です。

つまり中学生・高校生ともに、大人に対していいイメージがないということです。

今の大人たちが幸せそうに見えない…それが未来の自分の姿だと思うと、ネガティブなイメージが強くなってしまうんですね。

Q.将来の夢は?

「安定した毎日を送る」中学生38.5% 高校生42.4%

そして問題は↑こちらの将来の夢。

幼児の時は、目をキラキラさせながら、「お菓子屋さんになりたい!」「パイロットになりたい!」と話していた子どもたち。

それが中学生・高校生になると、「好きなことを仕事にする」という回答よりも「安定した毎日を送る」という回答のほうが多く、第1位になったんです。

子供は通常、好きなことを仕事にしたい!と考えます。

大きくなると、確かに現実感が出てきて夢も変わってきますが、

安定

…という思考を子どものうちからしていることに、大きな違和感を感じませんか?

でもこの思考の影響は、間違いなく親や環境から与えられたものです。

藍
確かに、まだ可能性がたくさんある中学生・高校生のうちから、「安定した生活」を望むなんてちょっと変な気がします…。

だって10代なんてまだまだ夢の塊ですよね?!

陽コーチ
陽コーチ
子どもが安定を望んでいる…ということは、現在の家庭環境が不安定だったり、親が不安を抱えている(不安定)という可能性があるよ。

親が将来に対して大きな恐怖心を抱えていて、子どもにぶつけてしまったとするよね。

そうすると、子どももいつの間にか、親と同じように将来に対して漠然とした恐怖心を感じるようになってしまうんだ。

あなたが子どもにしているその心配は、本当にその子の将来のためですか?

それとも自分の胸の中に在る恐怖心や不安ををぶつけることで、自分が安心したいのでしょうか?

もし恐怖心や不安をぶつけているとしたら、それは心配を通り越して、子どもへの攻撃になってしまいます。

攻撃され続け、可能性を限定された子どもは、大きく成長することが難しくなります。

だから「自分は不安が大きい」「最近の日本に漠然とした恐怖を感じる」という方は、要注意です。

でもね、実はあなたが持っている、将来への不安・未来への恐怖心は、ただの幻想かもしれませんよ。

子どもの将来を心配しないほうがいい理由

未来の心配は幻想かもしれない

思考する男性

もし将来への不安が大きいというパパさん、ママさんがいたら、一つ質問があります。

例えば

いい大学に入ったら、安定した企業に就職できるので、幸せな人生を送れる

不登校になったら人生退場、お先真っ暗

こんな考え方って、永久不変の真実でしょうか?

誰にでも等しく当てはまるような、真実でしょうか?

確かに一部の人には当てはまる真実かもしれませんが、不登校でも大企業に就職できる人は大勢いますし、高卒で起業して高所得者になった人もいます。

「そんな人は特別なのよ!」

そう思うかもしれませんね。

でもね、どんな子供にも成功する可能性・幸せになる可能性が、等しく秘められているんです。

「○○しないと、幸せになれない。」

↑これは「○○できなかった=不幸せ」という、れっきとした思い込み。

このような思い込みで子どもを縛ってしまうほうが、成功の可能性を思いっきり狭めてしまういます。

親の心配が「誰にでも当てはまる、永久不滅の理論」でしたら、子どもに教えるのもアリですが、ハッキリ言うと、そのような理論はこの世にありません。

しかしたとえ偏った思い込みでも、親の考えは子どもに伝染します。

その結果が、先ほどご紹介したソニー生命保険株式会社のアンケート結果に表れていますよね。

親の言うとおりの道(安定)を選ぶことで、自分の未来や成長に可能性を見いだせない子が増えているのです。

これってかなり危険な状態って分かりますか?

さらにその思い込みによって、親自身も疲れてきます。

陽コーチ
陽コーチ
脳にはデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳回路があるんだけど、人間がボ~として何も活動をしていないときでも、この領域は動き続けているよ。

このDMNが子どもの未来を心配した時に、過剰に働いてしまうんだ。

過剰に働く…つまり脳がすごく疲れてストレスを感じるんだよ。

藍
そっか…脳が疲れて余裕がなくなって、親は子供を怒っちゃうんですね。

脳のDMNは未来予測の役割も果たします。

つまり、次の行動の準備をしているので、さながら自動車のアイドリングのような状態をたもちます。

しかしこのDMNのアイドリング状態は、意識的に脳が反応するときに使うエネルギーよりも、はるかに沢山のエネルギーを消費します。

未来についてアレコレ考えているときも、DMNが働きエネルギーを消費していますが、不安による過剰反応で脳はさらに疲弊し、脳の復元力を超える負荷になってしまいます。

この負荷から脳に余裕がなくなって、親もすぐに怒ってしまうのです。

さらに未来について考えているときは、現実のことを考えることができません。

つまり意識が無防備な状態になるので、ちょっとした外部の刺激やストレスにも弱くなります。

自然界ではボ~と考え事なんかをしていると、五感に意識がいかなくなって、肉食動物に殺される危険がありますよね。

そのため、実は『今』に意識を集中することがとても大切です。

意識を今に集中せずに、未来への心配ばかり。脳が常に疲労困憊。

ちょっとしたストレスにも過敏に反応する。

子供が少しでも気に入らない行動をすると、「あなたのために言ってるのよ!」「あなたの考えは甘いのよ!」とイライラして責める。

今に集中しないで、未来の心配ばかりをしていると、こんな悪循環に。

親に叱られてばかりで、委縮した状態では、子どもも伸び伸びと育つことはできません。

だからまずは、未来への不安が自分だけの思い込みなのか、事実に基づいた真実なのか、気づくことから始めてみましょう。

この思い込みが恐ろしい点を次でご紹介しますね。

その心配が現実になる?!不安が悪影響を及ぼす脳の秘密

少年

脳には可塑性という性質があります。

これは考えていることが成長したり、強化されること。

例えば、怒りや不安、恐怖心などの感情を抱き続けると、その感情が脳の可塑性によって強化され、より不安になったり怒りを感じやすくなります。

不安や恐怖心がどんどん成長して、大きく膨れていく…というイメージですね。

その他に、脳にはRAS(脳幹網様体賦活系)というものがありますが、これは五感によって得られた膨大な情報を、いる情報といらない情報に振り分ける働きをする部位です。

網様体賦活系の図

世に溢れる情報は膨大ですから、このようなフィルタリングの機能で、脳は健全な状態を維持しているんですね。

RASは、自分にとって「重要」と決めた情報を優先して取り入れます。

しかし、「未来への心配」ばかりしていると、脳は「心配するような情報」を「重要」と判断して、より多くの心配するような情報を集めてしまいます。

そうなると頭を占めるのは未来への不安が高まる情報ばかり!という最悪の事態に。

つまりですね…。

親から将来の不安や心配をされ続けた子供は、頭の中が「成功する情報」ではなく、「失敗を誘発するような不安が高まる情報」ばかりになるってことです!

そしてさらに悪いことには、未来の不安ばかりが大きくなると、創造性をはぐくむ前頭葉がうまく働かなくなり、創造性の乏しい子どもになる恐れもあります。

陽コーチ
陽コーチ
簡単にいうと、親から、将来の心配をされ続けた子供は、「不安や心配を感じる脳の領域」が大きく成長してしまうということだよ。

たとえ本人や親が望んでいなくてもね。

悪いことに、創造性・知識・記憶の脳の領域を成長させたいと思っても、不安を感じる部分が強化されちゃうと、ほかの部分が思うように伸びないこともあるんだ。

子どもはできるだけのびのびとさせるほうが、脳の一部を強化することがないので、大きく成長する可能性が高くなります。

子どもの失敗が気になって手を出したり、「お前が心配」と口を出しすぎる…それがどれだけ無意味(というか悪影響)になるか、お判りいただけたでしょうか。

このように脳科学の観点からも、親の過度の不安や心配は、子どもに悪影響を及ぼす可能性が指摘されているのです。

でもさらに問題は、

じゃあ、子どもにどう接したらいいのか?

ということですよね。

そのヒントを5つご紹介します。

過干渉・過保護にならない!子どもへの接し方

子どもの好きなことを伸ばしてあげる

本を読むメガネをかけた子ども

子供には成功してほしい、他の人にはない能力を伸ばしてほしい…ということは、親のだれでも思いますよね。

陽コーチ
陽コーチ
そんな時は、ぜひお子さんの『好きなこと』に注目してください!

・親が強制しないのに自主的にやること

・時間を忘れて集中していること

そんなことに、その子の天才性が隠されています。

楽譜を見てピアノを弾き続ける、折り紙を何時間も折る、虫を夢中になって取り続ける…そんな時は、お子さんはきっとキラキラとした瞳をしているはずです。

このように、「子どもが自然に集中できること。」「夢中になること。」は飛躍的に伸びます。

何といっても、「親に言われなくても、自分でやる。」のですから、その伸びはおどろくほどです!

しかし逆に、親から例えば「医者が一番!」「弁護士になれるように勉強しなさい。」と言われた子供は、大抵は親に言われたことを優先します。

だって子どもって、親が大好きですから…。

もちろんその職業や、職業に関わる勉強がその子に合っていれば大きく伸びますが、もし万が一その子の特性に合っていない場合は、

その子は「苦手なことをやり続ける。」

という苦行を長い時間、強いられます。

やりたくないことをやる…これって、その子の能力を半減させますし、好きなことをする時のような天才性は発揮されません。

向かないことをしているので、時に本当に大きな挫折を味わうこともあるのです。

※ただし、ゲームプレイやテレビ視聴などは、子どもにとっての逃避行動になっていることがあります。

その場合は、「熱中している」というよりも、「何も考えなくていいから行っている」ことがほとんど。

特に「学校で嫌なことが多い」といった、ストレスを感じている時に、逃避行動が出やすくなります。

この場合はあまりいい影響にはならないので、子どもの根本的なストレスを減らしたり、なるべく他のことに意識を移してあげましょう。

失敗を経験させる

歩く赤ちゃんの足

また、子どもの成長過程では

失敗することは超大切

です。

人は失敗をして、その失敗から状況を分析し、違う方法を試して、成功へと進んでいきます。

陽コーチ
陽コーチ

イメージとしては「失敗の先に成功がある!」という感じですね。

逆に言うと、失敗を通らないと成功までたどり着けない…ということ。

藍
でもでも、親になるとつい「○○しちゃダメでしょ!」とか「これはまだ早いからやめようね。」って先取して、失敗する前に止めちゃったりしますよね。
陽コーチ
陽コーチ
確かに、親が「我が子に辛い思いをさせたくない。」と思うのは自然のこと。

ただ、失敗する機会を過剰に取り上げてしまうのはちょっと待ったほうがいいね。

命に関わったり、他人を傷つけてしまうことなら全力で止めたほうがいいけど、それ以外のことは見守る姿勢も必要だよ。

例えば、「寝坊してバイトに遅刻することが多く、怒られてばかり。」という場合も、ついつい親は「バイトに行くんでしょ!遅れるよ!」と起こしてあげると思いますが、この場合もほっておいてOK。

バイトに遅刻する=怒られたりクビになったりする

このことから、

「仕事に寝坊して遅刻すると、自分にとっても悪い結果になる」

ということを、子どもは身をもって体験できるから、手を貸さなくてもいいんだ。

ただ、注意点としては口や手を出さずに見守ることは、「放置」とは異なります。

確かに子どもは大人よりも、経験や知識が少なく、先の見通しができません。

そのため、

「遅れることは人様に迷惑をかけること。」

「社会人になったら遅刻は厳禁。」

といった社会的なルールを教えてあげたり、目覚まし時計を買ってあげる…という最低限のサポートはします。

ただ、その後どう行動するかは、本人に任せてあげるのです。

その後で失敗しても、身をもって経験しているので、次の経験に活かすことができるのです。

藍
実は私も、過去に子どもに対していい接し方ができ無い時期がありました…。

特に覚えているのは、子供が3歳のときに、1リットルの牛乳をコップに入れたい!と言い出した時のこと。

私は「え~~!絶対こぼすでしょ…」って嫌々だったんですけど、とりあえずやらせました。

でも、牛乳がたっぷり入っていたので、当然のごとく、子どもはすべてこぼしちゃって…。

私はもともと嫌々だったので、「ほら!できないじゃない!全部こぼしてもったいないでしょ!何やってるよ!」ってイライラしながら言ってしまいました。

でもそれ以来子どもが、「失敗すると嫌だから…」と怖がって、何事にも挑戦しなくなったんです。

失敗=嫌なこと・してはいけないこと

って刷り込まれちゃったんですよね。

たかだか200円くらいの牛乳1本をこぼれたことなんて、今考えるとホントど~でもいいことで…。

そのせいで、子どもの「やりたい!」って気持ちをつぶしてしまったことに後悔しているんです…。

陽コーチ
陽コーチ
そんなことがあったんでね。

そういう時は、「じゃあ、やってごらん。」と言って、子どもが気づかないように、そっと牛乳パックを支えたり、牛乳パックからピッチャーなどに移し替えてから、挑戦させたりするサポート方法を実践するといいよ。

もしこぼしてしまっても、一緒にふき取りながら(失敗は自分でも片を付けさせます)、「今回なんでこぼれちゃったと思う??」と子どもの考えを聞いてみて。

子供なりに、失敗した状況を分析することで、思考力が身につくよ。

藍さんも落ち込まなくて大丈夫!

その失敗した自分の経験を、今後に活かせばいいんだ。

藍
なるほど!私も自分のその失敗を、何年も後悔し続けていましたが、今後に活かせばいいんですね。

子供は少し大きくなってしまったんですけど、「失敗しても大丈夫。一緒に解決方法を考えよう。」とサポートしていきます!

このように、ナビゲーターである私も、一時子育てで失敗をしていますが、挽回が不可能であるとは思ってません。

そう、「あの時失敗した…!」と後悔だけで終わらせてしまうことが、本当の失敗になるのです。

「今からでも改善できることがある、それはどんな方法だろう?」

…と常にそう考えているんです。

目標達成までの小さいプロセスを一緒に確認する

上り階段と電球

子どもは失敗を重ねながら最終的に成功した時、大きな喜びを感じます。

その成功までのプロセスで苦労しますが、そんな時に挫けてしまう子も多いです。

でも、子どもが苦労しているときに親ができる方法は一つだけ。

子どもが小さなプロセスを達成するごとに、一緒に確認をしてあげることです。

「4の数の足し算までできるようになったね!」

「昨日よりもたくさんの本を片付けることができてるよ。」

時に親は「100点を取ったときに褒める。」「運動会で1等賞を取れたときに褒める。」ということをしがちですが、これだと親が望む結果になった時だけ、ほめていることになります。

それよりももっと小さなプロセスごとに「できたね!」とほめてあげることで、子どもは取り組むこと(努力していること)に価値があると感じます。

このような小さな成功体験を親がしっかり確認すると、子どもは大きなやりぬく力を手に入れることができます。

このやり抜く力は、難しい問題に取り組むときの大きなパワーになりますよ。

陽コーチ
陽コーチ
人は、新しいことに挑戦したり、難しい問題を解決しようとしたとき、脳の今までの限界領域を超えようとするんだ。

その時に、ニューロンが新しい強い結合を作るといわれているんだけど、その結合によって、さらに脳力がアップして、学習能力が上がっていくんだ。

ただ、脳は限界領域を超えようとするときに、違和感や不快感を感じてやる気がダウンすることがある。

でもそこで「面倒だからやめた!」と投げ出してしまうと、とってももったいないんだ!

そんな時に親が「でもここまでできてるよ。」とできていることに目を向けてあげれば、「じゃあもう少し頑張ろうかな。」という子どものやる気を引き出すこともできるよ。

藍

難しい問題や新しい課題に取り組むと、脳が成長するんですね!

親に「大丈夫、できてるよ。」って言われた子は、安心して自信を持つことができますよね。

「自分は成長できる!」って信じることができる子は、そのうち自主的に、難しい問題にも積極的に取り組めるようになれますね。

陽コーチ
陽コーチ
その通り!

親が子どもに小さな成功体験を体感させてあげると、子どもは「自分はやり抜く力がある!成長し続けられる!」「お母さんも僕を応援してくれてる!」と、自分を信じることができるんだ。

結果として脳の限界値がどんどん広がっていくよ。

逆に、自分を信じられない子は「私には無理…。」と取り組む前に諦めてしまう。

小さなプロセスから成功体験を積ませてあげることは、「大丈夫、あなたならどんどん成長できるよ。」という親からの愛のメッセージになるんだ。

さらに子供が自分自身を信頼できるようになるには、親からの信頼も影響します。

その子の生き抜く力を信じる

落ち葉の中で遊ぶ女の子

脳科学者の茂木健一郎氏は、「脳には自己治癒能力がある、本気で信じる力が大事」とコメントをしたことがあります。

信じることに意味がある…ということは脳科学でも証明されているということですね。

「人間の持つ信じる力」でよく例に上がるのは、「病は気から」という言葉。

これは人の信じる力が絶大であることを示した言葉ですが、重要なのは、信じるための根拠は必ずしも必要じゃないということ。

自分の未来を信じている子は、間違いや失敗から学習して、自ら修正していけます。

でも、自分の未来を信じられない子は、目の前のテストの結果や、学校の評価にこだわって、失敗を恐れるようになります。

だから親だけは、何の根拠がなくても、自分の子を信じてあげてください。

「この子なら大丈夫。」と。

子供たちはもともと、自分たちで人生の課題を乗り越えていく力を持っています。

子どもの人生は親の人生ではありません。

親が心配をしすぎて、道端の石ころを全てどけてしまうと、子どもは転んで立ち上がる…という強さを身に着けることができないのです。

親という漢字は分解すると、「木の上に立って見る」となりますよね。

つまり、子どもを見守る役目でいいのです。木から降りてアレコレ手出しをすることが、必ずしも子どものためにはならないということを覚えておいてください。

何の根拠もなく親が自分を信じてくれる…それはまさに

無条件の愛

無条件の愛は、子どもの心の中に残り続け、「親から愛された」という無条件の自信に繋がります。

陽コーチ
陽コーチ
 この世を生きるすべはいくつもありますが、その一例を親は教えてあげてください。でも体感するのはあくまで子ども。

親は子どもに適度にアドバイスをして、もし失敗してもそっとサポートしてあげればいいだけです。

適度なアドバイスは、その子のリスク管理能力アップにもつながります。

適度なアドバイスをする

子供に向き合う大人

「失敗を経験させる」「その子を信じる」

というと、稀に「何の口出しも手出しもしなくなる」という方もいます。

一見良い親のようにみえますが、先ほどご説明した通り、「放任主義」「放置」「無関心」が正解ではありません。

子どもは経験と知識が少ないので、子どものやりたいことだけをやらせていると、社会できるうえでの常識やマナーを何も知らない大人に育ったり、自分勝手にふるまえないときに癇癪を起す…という大人に育つ可能性もあります。

その人生が悪いというわけではないですが、大人になって習慣を変えるのは非常に難しいので、子どもが後に苦労することは目に見えて分かりますよね。

それを見て見ぬふりをしてください…ということではありません。

見て見ぬふりは、親にとっても辛いことですし、子どもにとっても危険な目にあうリスクが上がります。

そのため親は、子どもに冷静に、「君が今後、この社会で生きていくために、この知識は身に着けたほうがいいよ。」ということを伝えます。

そのアドバイスを伝えることは、親の見栄のためでも、「子どもにこうなった欲しい!」という欲望のためでもありません。

危険を予測して最小限のリスクに抑える…というリスク管理は大人になっても必要な能力です。

色んなことに挑戦しつつ、想定できるリスクをしっかり考えて行動することが、成功への近道になります。

そのため、最低限伝えなければいけないルール、危険が及びそうな行動や場所、対人コミュニケーションなどを教えることで、リスク管理の大切さを伝えましょう。

その場合も

「あなたのために言ってるの!」

「ちゃんと身につけないと、大変なことになる」

といった、押し付けがましさや脅しはNGです。

子どもに「あなたのため」と言っても重荷になるだけですし、脅しは不要な恐怖心を抱かせるので、どちらも子どもの成長を狭めます。

あくまで、「君が大人になるまでに必要な知識を伝える」というスタンスで、接してあげてくださいね。

過保護・過干渉は競争社会の弊害?

陽コーチ
陽コーチ
子どもの未来を心配して怒るのではなく、良いところを伸ばしていくことが、その子の人生がもっとも輝く方法だけど、どうしても現代社会は競争意識が強いから難しいこともあるね。
藍

確かに、ちょっと前は学歴社会って言われてましたし、社会は成績とか1・2位を競う世界ですもんね。

プロセスではなく、まさに結果重視!って傾向だと思います

実は先ほどお伝えした、脳のDMN。

競争意識が働くと、過剰に反応してすっごく疲れちゃうんです…。

そう思うと、

「この子はこのままじゃ社会に取り残される…!」

「成績が良くないから、資格を取らせなきゃ!」

そんな思いを抱いている親が、実はもっとも疲れているのかもしれませんね。

もしもお子さんの未来を思って不安が大きくなったり、親の言うことを聞かない子どもに怒ってしまうときは、いったん立ち止まって「自分にはどんな思い込みがあるのだろうか?」と見直してみてください。

その思い込みを解放した時、最も楽になるのは、子供以上に、親であるあなたかもしれませんよ。

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