大勢の人間が働く職場だと、必ずいますよね、
仕事ができないのにプライドだけ高い上司
ミスを人のせいにする先輩
おしゃべりは達者だけど間違いだらけの同僚
仕事がとろいのに、言い訳ばかりの後輩
このようないわゆる「使えない!」と言われる人たち…。
現場のことを分かってないのに口出しする、自分ができないことを自覚してない、何度教えても覚えない、同じミスを繰り返す、サボってばかり、口答え…。
ストレスが溜まって愚痴りたくなるし、仕事のフォローもしなければならないので、常にイライラしちゃいます。
我慢の限界が来て、「お前いい加減にせいよ!!」と怒ってしまった方もいるのではないでしょうか。
そうそう!私が会社で働いているときもいました~!
忙しい職場だったんですけど、向上心がなくて誰よりも早く帰る上、業務中はショップのセール情報を見てばかり…。隣の席だったので、かなりイライラしました…。
ついついそんな人に気を取られがちだけど、実は自分が損しちゃうことが多いんだよ。
接し方を変えたほうがいいというのももちろんだけど、そういう人たちに対して、イライラする気持ちをコントロールしていったほうがいいね。
会社で働く人なら必ず抱く、「職場の人間関係の悩み」。
特に自分よりも仕事ができない人を見ると、自分の仕事にも影響が出るので、「もうちょっと何とかしてほしい」とイライラしてしまいます。
もしもあなたが、今現在会社にいる使えない人のことでイライラしていたら…
ぜひ今回の記事を読んでくださいね。
例えその使えない人が悪かったとしても、怒ってしまうとあなたの評価が下がったり、あなたの仕事のパフォーマンスが落ちてしまう可能性があるんです。
そんな事態にならないよう、職場での怒りのコントロール方法と、最後に「使えない人への接し方」をご紹介しますね。
もくじ
職場での人間関係でイライラするのは当然のこと
そもそも論ですが、職場に限らず、人間が二人以上になった時には必ず悩みやストレスが発生します。
心理学者のアドラーは、
「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」
と言っています。
そのためあなたが、「職場の人にイライラする…!」というのはごくごく当然の感情で、人間が一定数集まれば、ほぼ必ずと言っていいほど悩みやトラブルは起こるもの。
それに加えて、仕事における能力の差はかなり激しいため、職場はもっとも人間関係のトラブルが起きやすい場所です。
ただ、相手と意見が違ったり、仕事が遅くてイライラしたからといって、会社で相手に怒りをぶつけても、自分にとっていいことは一つもありません。
会社で爆発したら人も信頼も失う可能性がある??
仕事ができない同僚がウザい!
そんなストレスを常に抱えて悶々としていると、人はその思考に完全に支配されます。
つまり頭の中は、そのウザい相手でいっぱいに!
自分の仕事をしているはずなのに、近くにいるその相手が気になって、気もそぞろ。
そんな状態では、あなたの仕事のパフォーマンスは下がる一方。
怒るという感情はエネルギーをかなり消耗するので、体も精神的にも疲労がたまっていきます。
疲れると「あいつがいるから、こんなに毎日不快なんだ…。」と余計に相手に対して怒りをため込んで、頭の中は怒りのループでぐるぐる…。
でも残念ながら、仕事のパフォーマンスが下がれば、あなたの職場での評価も下がってしまいます…。
しかも、ある日イライラの限界がきて、日ごろの怒りが大爆発!
なんて事態になれば、職場でのあなたの信頼は地の底にまで下がります。
もしあなたの言い分のほうが正しかったとしても、
「職場でキレた」「さすがにあそこまで言うのはひどい…」
という事態になれば、あなたの評価が下がってしまうんですね。
一度無くした信頼は、取り戻すのに長い時間と、たくさんの苦労がかかるものです。
職場で愚痴をこぼしたり、怒りを爆発させることは、実は自分にとって大切な信頼を失いかねない危険性があることをお判りいただけたでしょうか。
できればこんな事態を防いで、仕事をスムーズに進めたいですよね。
でも、相手は何度言っても変わらない…そんなときには、まずは自分の怒りをコントロールする方法を身につけましょう。
自分の怒りをコントロールできるようになると、だんだんと相手のことなんてどーでもよくなっていくよ!
それでは、職場でのイライラをコントロールするための簡単にできる対処法を一つご紹介します。
あなたの怒りレベルを把握してイライラを止める方法
怒りは多くの場合、反射的に起こります。
相手に何か言われたとき、相手に何かされたとき…つまり何かのきっかけを基に瞬時に発生します。
例えば敬語を使えない後輩がタメ語で話しかけてきたら、それだけでイラっときますよね。
3~4回は「目上の人間には丁寧な言葉を使うんだよ。」と冷静に伝えられても、10回20回と続くと…「お前、いい加減にしろよ!」とほぼ反射的に怒りが爆発してしまいます。
このように「怒りのきっかけ」が重なって、怒りの大爆発が起こりますが、人はたいていの場合、その「怒りのきっかけ」については無自覚です。
あなたは、自分がどんな出来事に対してイラっとくるのか、ご存知でしょうか?
無自覚のままだと、知らず知らずのうちにイライラをため込み、抑えきれなくなった時にキレてしまいます。
自分の社会人生活を円滑に進めるためにも、できれば大爆発、小爆発を起こさないようにしたい。
そのために有効なのは「自分の怒りのレベルを知ること」方法です。
誰でも、突然大爆発をするものではなく、ある程度胸に怒りをためていて、段階を踏んでキレるという反射行動に行きつきます。
そのため、「今、自分はどのくらい怒っているのか?」ということが自覚できるように怒りのレベルを事前に決めておくのです。
①自分の怒りのレベルをレベル5まで決める
まずは、自分が日常的に感じる「怒り」について、レベル5くらいまで段階を決めます。
以下に例をあげますね↓
レベル1:ちょっとイラっとくるけど、すぐに気持ちが収まり、気にならなくなる。
レベル2:少しイライラが長続きしている段階。何度かムカつく気持ちを思い出す。
レベル3:頭の中で、イライラする出来事を反芻してしまう。イライラが長時間続いている。
レベル4:イライラする相手のことがやたら目につく。ムカついて胸に怒りがこみ上げてくる。
レベル5:大爆発。怒りで我を忘れてしまう、職場でも関係なくキレてしまう
まずは、このように、レベル5くらいまで、自分の怒りのレベルを段階分けしていきます。
②過去に怒った経験をレベルに当てはめる
はじめは、イライラしているときにこのレベルに当てはめることは難しいので、過去に怒った経験が、どのレベルだったのか当てはめてみましょう。
特に「すごくムカついた!」とか「毎日イライラしていた」という出来事だと、何年たっても良く覚えていますよね。
その出来事が「どのくらいの怒りのレベルだったのか」当てはめてみましょう。
レベルに当てはめると、自分はどのようなことでイラっときたのか、「怒りのきっかけ」に気づくことができます。
③実際にイラっときたときに今どのくらいの怒りか当てはめる
そして実際にイラっときたとき、「自分の怒りは、今どのくらいのレベルか?」ということを当てはめてみましょう。
この作業がなぜ良いかというと、レベルを把握することで
自分の怒りの感情を客観視できるから
です。
陽コーチ、分かった!!
自分の怒りを客観視できるようになると、コントロールしやすくなるんですね!
怒りのきっかけにまずは気づいて、そのきっかけによって、今自分はどのくらい怒っているのか?ということを把握できれば、少なくとも大爆発する!という事態は未然に防ぐことができるよ。
あなたは今どのくらいイライラしているのか、何がきっかけでそんなにも怒りの感情が生まれてくるのか、把握することはとても大切です。
逆に言うと、今まではそれが把握できなかったため、突然湧き上がってくるような怒りに支配され、コントロール不能な状態に陥ってしまったのです。
あなたの怒りの傾向性を知れば、対処法でコントロールすることは十分に可能です。
④怒りが高いレベルにならないように調節する
怒りのレベルを把握した後は、怒りのレベルが低いうちに怒りを解消する対処法を行います。
先ほどの怒りのレベルの例でいえば、大体レベル1~レベル3までの間ですね。
このレベルのうちに「自分が怒ってる!」と気づいて、対処法を行えば、怒りのレベルは再び下がりますので、キレる危険性は低くなります。
一番おすすめの対処法が、気持ちをリセットすること。
相手にイラっときたら以下のような方法で、いったん気持ちをリセットします。
①トイレや他部署に行って、気分転換をする
②気の合う人と話をする
③相手に自分の要望を紙に書いて伝える
④15分だけ目の前の仕事に集中する
一度、怒りのガス抜きをして、怒りのレベルを下げるイメージです。
この中で「③相手に自分の要望を伝える」ですが、話しかけるとイライラ度が増す可能性があるので、紙に箇条書きで書いて「読んでおいてね。」と伝えます。
後輩や同僚にピッタリの方法ですね。
もしも相手に伝わらなくても、「言いたいことを全く言えない。」という我慢した状態よりも、気持ちは晴れて怒りのレベルは少し下がります。
もし「仕事ができない人」が上司や先輩の場合は、①や②の方法で気分転換をします。
もしも気分転換や休憩を取れないときには、④のとにかく目の前の仕事に集中する方法がおすすめ。
「仕事ができない人」について考えが浮かんでも、「その人のことは後で考えよう!今は15分だけこの仕事に集中!」と思考を変えます。
「後で考える」と宣言することで、「ムカつく気持ち」を収めることができますし、仕事に15分も集中できれば、相手のことなんてどうでもよくなってきますよ。
⑤もしも怒りレベルが一気に上がってしまったら…
もし万が一、怒りのレベルが一気に4~5まで上がってしまったら、下記の記事の「物にあったってしまう人必見!衝動性を改善する3ステップ」という見出しの中の「ステップ①衝動性(怒り)の緊急対処法」を参考にしてください。
自分の怒りレベルを知ることが、コントロールの第一歩!
なるほどです…。確かに今までは、イラっときてることに、自分でも無自覚でした。
いつの間にかムカつく相手のことを、無意識に何度も何度も考えてしまうんですよね~
考えることで、よりムカつく気持ちを強くしてたと思います。
それで最終的に「キレる」とこまでいっちゃってたんですね。
実はね、「仕事ができない人」を変えようとするよりも、自分が変わることのほうが手っ取り早いんだ。
しかも怒りをコントロールできれば、自分にとってメリットがたくさんある。
ムカつく相手を変えようとするよりも、自分が変わるほうが我慢が少なくなって楽なんだよ。
そっかぁ!こういう対処法は、自分のために行うんですね!
怒ってもデメリットばかりだし、毎日楽しくないし…。私も怒りのレベルと、怒りのきっかけを把握して、調整してみます!
このように、自分の怒りのレベルに対応していきながら、怒りの毎日を変える習慣を行っていくことで、だんだんと「怒りっぽい性格」や「毎日イライラした状態」から抜け出していくことができます。
さらに怒りをコントロールできるようになると、仕事のパフォーマンスが劇的にアップするので、
あなた自身が「仕事ができる人」
になります!
仕事ができる人になると、「仕事ができない人」のことなんて、正直言って
どうでもよくなる
ものなんですよ。
とはいえ、今の段階ではまだ「仕事ができない人」に関してイライラしてると思いますので、そんな人への接し方も最後にご紹介しておきますね。
おまけ:仕事ができない人への接し方!
仕事ができない人に対して怒っても、自分の評価が下がり、ストレス度はさらに上がるという何の得にもならない結果になります。
ですから今までとは違う接し方をご紹介しますね。
マニュアルを作成する
もしも「仕事ができない人」と同じ業務をしているなら、その業務のマニュアルを作成しましょう。
マニュアル作成はある程度の時間がかかるので、嫌がる人も多いですが、そのマニュアルを見て「仕事ができない人」が独り立ちできれば、のちのちのあなたがぐっと楽になります。
しかも
マニュアル作成=業務のアウトプット
になるので、あなたの仕事上のスキルアップになります。
例えばあなたがもし転職をする場合にも、
「前職では猥雑だった業務をマニュアル化し、業務フローを円滑にすることに貢献しました。」
とアピールすることができます。
あなたにとっても、非常にメリットが大きい方法なんですね。
クオリティの高いマニュアルであればあるほど、あなたへの業務のしわ寄せも減りますよ。
もちろんマニュアルをポンと渡しただけだと、読まない可能性もあるので、はじめはサポートをします。(サポートをしないと、相手がミスをしたときに「指導が悪い」とあなたの評価が下がる可能性があるので)
しばらくはそのマニュアルを基に、「この業務はマニュアルのここに書いているね。」と丁寧に説明します。
そして一定の期間が過ぎたら、
「業務の全てはマニュアルに書いてあるから、読んで分からないときだけ聞いてね。」
と伝えます。
もしも「何回教えても、同じようなミスをする!」「少しでもイレギュラーが起こると、対処できない!」といった行動が遅い部下や後輩をお持ちの方は、ぜひ実践してみてくださいね。
何も分かっていないかわいそうな人だと思う
業務内容を把握していないくせに、結果が悪かったときだけ怒ってくる上司…。
普段は口ばっかりで、的確な指示だしができない上司に多いですよね。
結果が悪いと、自分の査定に響くので、その時だけ部下のせいにしてハッパをかけてくるのです。
責任転嫁、ストレスに弱い、弱い者いじめ…こういった行為は、ハッキリ言いますと、
非常に幼稚な行為
です。
本来は子どもの時に終了するような行為を、大の大人になっても続けてしまう…。
そんな自分の姿に気づいていない、とてもかわいそうな人なんですね。
心理学用語で、「下方比較」という言葉がありますが、
自分よりも下だな…と思う人と自分を比べると(下方比較)、「自分はこの人よりかはましだ」と気持ちが楽になる
という人間の心理を現わすときに使われます。
つまり、「この人は可哀想な人だ」「自分はもう少しマシ」と自分と比較すると、自分の自信も少し上がってくる効果があるのです。
この下方比較はあまり多用しないほうがいいですが、イラつく上司がいるときなどは、非常に有効です。
「なんであいつよりも俺のほうが仕事ができるのに、あいつのほうが給料が高いんだ!」
という感情が大きくなると、それは妬みになります。
妬みになると、相手を貶めたいという気持ちが働き、「自分の能力をアップする」という思考になりません。
妬むよりも、一時的にでも「下方比較」をして、自分の自信をアップするほうがずっと効果的なのです。
自分の自信をアップして、少しずつ仕事の能力が上がっていけば、だんだんと頑固な上司や、年上なのに仕事ができない先輩のことなど、どうでもよくなっていくもの。
特に上司や先輩に対して効果的な接し方です。
極力接しない
目に入るからイライラする、話をするからウザいと感じるのです。
そのため、なるべく業務以外では接しないようにします。
特に相手がおしゃべり好きな人の場合は、必要事項を紙に書いて渡すようにします。
接しないようになると、だんだんとその人のことを考える時間も減るので、効果的ですよ。
労働環境を良くする
労働環境をよくするってことが、なぜ仕事ができない人への接し方になるかというと、
仕事ができない人は情報や物を整理できない人
ということが往々にしてあるからです。
仕事ができない人の机を見て、もしも乱雑だったら、物を整理できないつまり情報をキチンと整理できていないと判断できます。
使いたいものをサッと取り出せなかったり、必要な情報にすぐアクセスできない状態だと、無駄なアクションが増えて、仕事のパフォーマンスが落ちます。
もしかしたら、整理下手のせいで、その人は整理ができないのかもしれませんね。
ただ、そういった人の机を勝手に片づけるわけにはいかないので、例えば共有のスペースをきれいにしたり、あなたの机をキレイにすることが効果的。
オモシロいことに、人の脳は「近くにいる人のマネをする」という特性があります。
ミラーリング効果と言いますが、無意識に周りの環境の影響を非常に強く受けるんですね。
ぜひその特性を利用してみてください。
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