普段は温厚なのに、何かをきっかけに爆発すると暴れてしまう
目の前にいる人に怒鳴り散らし、物を投げて壊してしまう
怒ると変貌して、手を付けられない…
あなたは、そんな困った状態になっていませんか?
一人のときにキレても誰にも見られませんが、人前や会社で暴れてしまうと、人間関係が壊れてあなたの社会的な立場も危うくなります。
ただ、怒って暴れちゃう人って
「やめたいのに、止めることができないんです…。」
そんな方が大半です。
そう、自分でもいつキレるかわからないし止めることもできないんですね。
でも実は、「怒った時に暴れてしまう。」ような癇癪を起すタイプの人でも、大体数十分たつと、怒りも収まってくるんですよ。
その時に「あ~~またやっちゃった…。なんでキレちゃうんだろう。そんなに怒ることでもないのに…」と後悔と自暴自棄に陥ります。
落ち着いた時にやっと、すごく些細なことで自分が暴れてしまったことに気づくのです。
それなのに、なぜか止められない…。
それはかなり困った状態ですよね💦
1回でも他人の前で癇癪を起してしまうと、周りはドン引きします…!
でも陽コーチ!なぜこんなにも攻撃的になっちゃう人がいるんですか?
まずは怒って暴れるという攻撃性が発生するメカニズムから説明していこう!
あなたがもし、「怒ると手が付けられなくて暴れてしまう!」という事態に陥ってたら、ぜひ今回の記事をご覧ください。
あなたの日常を楽にするヒントをご紹介しますね。
怒りの感情はなぜ生まれるの??
怒りの感情が生まれる理由は二つあります。
「戦う」か「逃げる」かの2択で「戦う」を選択しているから
太古の人間は、群れを成さなければ自然界では生きていけませんでした。
そのため「孤独」「さみしさ」という感情が生まれ、群れを成して生活をしてきたのです。
もしも孤独感やさみしさがなかったら、人間は各々一人で行動することになるので、自然界で命を落とす確率はアップしちゃいます。
つまり、もともと人の感情は、生命維持する上で必要な本能の一つなんですね。
感情は生きるうえで必要なものなので、「怒り」という感情も、本能的に湧き上がる自然なものです。
自分の生命が危険にさらされたときに、脳内物質のアドレナリンが分泌され、怒りの感情が発生、瞬時に「戦う」か「逃げる」か判断します。
つまり、「戦う」「逃げる」は自分の身を守る防衛反応ということ。
アドレナリンによって心拍数が上がり、筋肉が緊張して、「戦う」「逃げる」それぞれのための臨戦態勢を整えます。
「戦う」を選択した人は、怒りを覚えた対象を敵とみなして攻撃態勢に入ります。
この状態になると、感情をコントロールをすることが非常に難しくなり、何らかの攻撃行動(怒鳴る、物にあたる)をとってしまいます。
これが怒って暴れるメカニズム。
ただ、現代社会では、自然界のような生命の危機はほとんどないんですよね💦
でも実は、
自分がないがしろにされた…と感じたり、
自尊心を激しく傷つけられたと感じたときにも、
生命の危機とおなじような防衛反応が起こっちゃうんです。
つまりちょっとした刺激に対して、「生命危機」のアドレナリンがドバドバ出ちゃう。
その結果、「些細なことで、暴れるくらいキレてしまう」という事態になってしまうのです。
怒りたくて怒っている(ある目的のために怒ってる)
次に、怒りをアドラー心理学の観点から解説しますと、「人は何か原因があって怒るわけではなく、怒りたくて怒っている」ということです。
相手に自分の希望通りの行動をさせたい…支配したいという目的を達成するために、怒るという感情を使っているわけだ。
怒られると誰でも恐怖心を抱くものだから、その結果、自分に従ってくれるよね。
その目的のために、怒るという手段を使っているんだよ。
このアドラー心理学は、目的論と言われますが、確かに同じ出来事に遭遇しても、怒る人と怒らない人がいます。
怒らない人は、達成したい目的(相手を支配したいという欲求など)がないため、怒る必要がないんです。
つまり怒りは、目的達成のための、パフォーマンスの一つでもあるんですね。
そしてその目標達成を強く願えば願うほど、怒りの表現も激しくなってきます。
「俺の言うとおりにしないと、こんな風に怒りを爆発させるぞ!!」
そんな無意識のメッセージが込められてるのです。
でも正直、そんな人間にはなりたくないと思いませんか?
怒りで人を支配しても、本当の信頼関係は築けません。
そうならないためにも、少しでも落ち着いた時に、
「自分がこんなに怒るのは、何か目的があるんじゃないか?」
と一度自問自答をしてみてくださいね。
自分でも思いもよらない心の奥底にあった目的(欲求)が、浮き彫りになります。
本能と目的論…この二つが、暴れるほどの怒りが湧き上がってくる理由です。
理由がわかると、自分を少し俯瞰して見れるようになるので、解決しやすくなりますよ。
解決のためには当ブログで勉強していただいたり、怒りの習慣を変えるという方法をとりますので、少し時間がかかります。
そのため、もしもあなたがキレて暴れそうという状況になったときは、次の対処療法をためしてみてください。
キレて暴れそうになった時の緊急対処法
でもその変わるまでの間に、「キレて暴れる」ということを繰り返しては、人間関係が破綻するし、自分にとってマイナスになることばかり。だから、同時に対処療法を行っていくことがおすすめ。
暴れるときって、本当に突発的ですよね?
最もおすすめの方法は「逃げる」。
さっき生物は生命の危機にさらされたときに、「戦う」か「逃げる」のどちらかを選択するって紹介したけど、「戦う」を選んでしまうと暴れてしまうなら、もう一つの「逃げる」を選択すればいいんだ。
逃げることで、戦闘態勢をリセットしてあげるんだよ。
そうそう、それも一種の「逃げる」だよね。
「逃げる」と聞くと、嫌なイメージを抱く人もいるけど、まだ解決できない問題からいったん距離をおく…と考えるといいよ。
問題には執着しないほうがいいんだ。
いったん引くことで、出来事を俯瞰して見ることもできる。
だからもし、「キレて暴れそう!!」と思った時は、いったんその場から離れてみて。
自宅で一人のときに、物にあたりそうになったら、急いで家の外に出て散歩をするとか、会社でキレそうになったら「すみません、ちょっとトイレ…」といって、即座にその場から離れる。
そういった手段を使うだけで、暴れるという行動をとらなくて済むんだ。
キレそうになるのをその場に無理やりとどまって、何とか怒りを抑え込もうとしても、排便を我慢するようなもので、いずれ抑えきれずに爆発しちゃう。
だから、避難していったんガス抜きをするんだ。
怒りのピークは長くても数分。イライラもだんだんと収まってくるから、落ち着いたら戻ればいいんだよ。
その対処法を行うほうが、怒って暴れたときよりも、グッと自己嫌悪の感情も減る。
その繰り返しで、だんだんと「自分は怒りをコントロールできている。」という実感がわくから、怒りの習慣も変わってくるよ。
席を外して一人になった時に、目を閉じて鼻から静かに息を吐いて、吸って…を繰り返すだけで、リラックスできるよ。
ポイントは目を閉じること。
閉じるだけで、怒りに火をそそぐような刺激(他人・物)が目につかなくなるから、気持ちを落ち着かせる有効な手段になるんだ。
分かりました!その場から離れて、目を閉じで深呼吸。
やってみますね!
暴れてしまうくらいの怒りも、少しずつコントロールが可能になることは間違いありません。
まずは今の自分が、いったいどうしてここまでキレて暴れてしまうのか、気持ちが落ち着いているときに改めて考えてみてはいかがでしょうか。
この記事の重要ポイント
①生命の危機に瀕した時にでる戦うという本能
②キレて暴れる=戦う本能を選択している
③達成したい目的(支配や独占など)があるときに使う手段の一つ
①とっさに「逃げる」という本能を選択する
②その場を離れて、気持ちが落ち着くのを待つ
③目を閉じて深呼吸
①「自分が怒ることで叶えたい欲求は何だろう?」と考える
②逃げる対処法をとりながら、徐々にコントロールをする方法を身に着ける
「キレる」「暴れる」といった長年の習慣を、今日から突然やめることは難しいですが、緊急対処法を行うことで、徐々にコントロールもできるようになります。
暴れる行為は、他人や物を傷つけているようで、実は自分の自尊心、自己肯定感、社会的地位を傷つけてしまってるんですよ。
暴れるくらい怒るということは、それだけ気持ちに余裕がなくなっている証拠です。
もし可能なら、いったん環境や接する人を変えてみるといった、今のこの現状から抜け出す方法がおすすめです。
これも「逃げる」という方法の一つですね。
かなり思い切りが必要ですが、その状況を抜け出すと、遠巻きに俯瞰してみることができるようになるので、
- 自分がなぜ怒っていたのか
- 本当は怒るのではなく、どうしたかったのか
それもぼんやりと自覚できるようになります。
どうしたいのかが見えてくると、徐々に怒りの感情をコントロールできるようになりますよ。
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