陽コーチ…!!聞いてください!
昨日はちょっと疲れてて、子どもたちを怒っちゃいました~💦
それにご飯もちゃんと作れなくて、レトルトだったんです…。
まあ、誰でもそんな時はあるよね。
そんなに気にしなくていいと思うけど、気になっちゃうの?
気になっちゃうんです~💦
「ご飯をちゃんと作りたかったのに作れなかった。」
「子どもたちに優しく接したいのに、できなかった。」
って罪悪感が出てきちゃって…。
う~~ん、もしかしたらだけど、「母親なら子どもに優しくするべき!」とか「毎日ちゃんとしたご飯を作るべき!」って思ってない??
思ってるから、過剰な罪悪感が出てくるのかもしれない。
確かに!
いつの間にか「~すべき!」って思っているかもです…。
そう思っていると、できなかったときにすごい罪悪感が出てくるんです。
藍さんが持っているような「~べき!」「~しなければならない」といった考え方は、思い込みの一つで、認知のゆがみとも言われているよ。
たまにそう思うくらいならいいんだけど、いつも「~べき!」と自分を縛り付けてしまうと、ストレスが溜まって逆にイライラしてしまうんだ。
じゃあ今日は「~べき!」「~しなければならない」といった思い込みについて、話をしようか。
「~べき」「~しなければならない」といった考えは、程度の差はあっても、誰にでもある考え方です。
でもその考えが思い込みになって、自分を縛り付けてしまうと、強烈な自己否定に陥ることも。
今日はそんな「~べき!」という思い込みにつていご紹介していきますね。
もくじ
「~べき」と思っていると、脳が疲れちゃう??
「~べき」「~しなければならない」という思い込みは、強烈な囚われの一つです。
絶対不変の法則がない世の中なのに、「~べき」「~しなければならない」といった考えは、強烈な強制の意味を含んでいます。
「絶対~すべき!」
「~しなければならない!」
そんな無意識の囚われが起っているときには、脳の後帯状皮質といわれる部位が活性化します。
この部位は脳エネルギーを大量に消費するので、思い込みが強くなればなるほど、脳は異常な疲れを感じて余裕がなくなります。
余裕がなくなると、脳はエネルギー不足による危機感を感じて、イライラしちゃうんですね。
また「~すべき」と思っていると、「あの時にああしておけばよかった」「こうしておけばよかった」と罪悪感を伴うネガティブな感情が生まれます。
このようなネガティブな思考をしているときにも、後帯状皮質は活性化。
罪悪感と思い込みは、脳をどんどん疲れさせちゃうんですね。
「~すべき」「~しなければならない」という思い込みは苦しみを生む?
「~すべき」という考え方は、脳が疲れるのはもちろんのこと、葛藤が多くて苦しい状態になるんだよ。
「~すべき」「~しなければならない」と思い込んでいると、常に「~できたからOK」「~できなかったからNG」と、自分の行動をジャッジしてしまう。
だから、できなかったときに激しく自分を責めちゃうんだ。
しかも「~すべき」という気持ち以外に、「本当は○○したいのに…」という本音がある。
その本音も出さないように我慢しちゃうんだね。
そのせいで、葛藤が大きくなって、どんどんどんどん辛くなる。
「~べき」は自らを縛り付けてしまう思い込みといえるんだよ。
例えばトイレを我慢すると、苦しいし、気持ちに余裕がなくなりますよね💦
極端な例ですが、「~すべき!」と思ってる人は、それと同じことが心の中でも起こってるんです。
こんなタイプが「~べき」と思いやすい
自分を縛り付けてしまう「~べき」という考え方。
そんな思い込みを抱きやすいタイプをご紹介します。
完璧主義なタイプ
完璧主義なタイプは、理想が高く、その基準に満たない場合は「すべてダメ」と判断しやすいです。
簡単に言えば100点を取れたら合格、それ以外の点数は80点だろうが95点だろうが、全て不合格!ということ。
オールオアナッシングな考え方ですね。
でも世の中は「すべて完璧」とはいかないものです。
幸せな人生を送るためには、よい企業に就職しなければならない
結婚したら、夫をサポートしながら家事も完璧に、子どもはしっかりしつけるべき
そんな考えを持っている方は要注意です。
★ナビゲーター 藍の体験★
ここで私の体験を少しご紹介しますね。
私の母親は私が小学校の頃は、「テストの点が100点じゃないと許せない」と怒るタイプでした。
95点でも「なんであと少しなのに取れないんだ!」と散々怒られました。
勉強は大嫌いになりましたが、親に怒られるのは嫌で、小学校の頃は必死に勉強して何とか100点をとろうとしました。
でも、中学になって勉強が難しくなると、成績はがた落ち。
しかも勉強の楽しみはわからない上、「どうせ100点は取れないし」と、勉強をする気力もわきませんでした。
ひどい成績になると、母は諦めて何も言わなくなりましたが、私は成績が悪い自分をずっと恥ずかしいと強烈な自己否定観を抱いていました。
そして大人になると、私は何事に対しても「完璧を求めるのに完璧になれない、完璧主義な人間」になってしまいました。
「完璧にしなさい!」と相手に求めても無駄だったという典型的な例です。
白黒つけないと気が済まないタイプ
普通は○○でしょ!
これって常識だよね?!
そんな風に物事の白黒をはっきりつけたがるタイプも、思い込みが強いので要注意。
このタイプの人は、倫理観や正義感の強い方も多いのですが、
「これは常識だから、私の言っていることは正しい」
「普通は○○だから、あなたは間違っている」
と、物事の善い悪い、白と黒をはっきり分けたがります。
でも、世の中は、実は白黒つけにくいことばかりで、常識だってとても曖昧なものです。
習慣や文化が違うと、考え方や常識も大きく変わってしまいますよね。
(一番わかりやすいのは、日本と外国の国民性や考え方の違いなどです)
あなたが常識…と思っていることも、人によっては非常識になることも当たり前のことなのです。
グレーなことが多い世の中で、白黒をつけたがってしまうと、人とのトラブルも絶えなくなります。
「~すべき」という人はルールの逸脱が許せない
そして、「~すべき」という思い込みが強い人は、ルールの逸脱が許せない…という特徴もあります。
先ほど、「~すべき」と思う人は、自分自身を常にジャッジして、できなかったときに激しく自分を責めるとご紹介しました。
しかも「~したい」という気持ちを常に我慢します。
そんな人が、どんな心理状態になるかわかりますか?
これは私も経験がありますが、「~すべき」って思っていると、その行動をしていない人に怒りを感じてしまうんです。
例えば頭ごなしに子どもを怒っているお母さんに対してとか…。
なんか許せなくなっちゃうんです。
「~すべき」と常に思っている人が、「他人を許せなくなる」という心理なっちゃうのは、当然のことなんだよ。
なぜなら自分に対して、「そうしてはいけない!」と無理をしてるから、その制限がない他人に怒りが芽生えてくるんだ。
潜在意識で
「私はこんなに我慢しているのに、あなたはなんで我慢してないの!!」
と不公平感を感じてしまうんだよね。
「~すべき」という抑圧が強ければ強いほど、「~すべき」というルールを逸脱する他人が許せなくなるよ。
アレ??でも待ってください💦
そのルールって、自分で持っている「~すべき」って思い込みですよね??
そのルールに他人が従わないのは、よく考えたら当たり前ですよね…💦
そう!いいことに気づいたね。
よく考えたら自分で勝手に思い込んでいるルールだから、他人は従う義務はないし、関係ないんだ。
「~すべき!」は、自分が守りたくて守っているルールなんだよ。
でももしも、あなたがそのルールで苦しんでいるとしたら、そのルールを手放せばいいだけなんだ。
人との付き合いで、他人に対して「イラっ」とくる原因の一つは、自分の「~すべき」と思うことを、他人がしてくれてなかったとき。
「他人に気を遣うのが当たり前でしょ!」
「恋人なんだから、私の気持ちを理解すべきじゃない?!」
自分の持つルールに他人が従ってくれないときに、裏切られたような感覚になって、怒りが湧いてきます。
この怒りは、親しい関係の人に対してより感じやすくなります。
親しい人に対してはそれだけ、「自分のルールに従ってほしい」という期待感が大きくなるためです。
(期待感の詳細は、以下の関連記事をご覧ください。)
でも、いつも自分や他人に対して「~すべき」というジャッジを下すのは、とても辛く苦しいことです。
また、みんな持っているルールや常識が違うので、お互いが「~すべき」という思い込みを押し付け合うと、深刻なトラブルにも発展します。
確かにそうです…。
私が「母親は子どもに優しくするべき!」と思って、「子どもは厳しくしつけるべき!」と思っている人にその考えを押し付けたら、ケンカになっちゃいますね…。
お互いの考え方がもともと違うんですもん…。
そうだね、お互いが違う考えを持っている…と知ることが、お互いを理解する第一歩になるよ。
では思い込みが強い人のために、頭の中の「~すべき!」というジャッジマンを追い出す方法を紹介するよ。
頭の中のジャッジマンにサヨナラ!思い込みから解放されるワーク
「~すべき!」というルールが多い人は、いつもジャッジマンが頭の中にいるような状態。
頭の中のジャッジマンは、常にあなたの行動を監視し、その行動にジャッジを下します。
そんな頭の中のジャッジマンにサヨナラするワークを紹介していきます。
ステップ①まずはジャッジマンがいることに気づこう
完璧にこなすことはそもそも不可能なのに、頭の中のジャッジマンが、完璧にこなすことができないあなたに対して、常に「ダメだし」を行います。
「太るって思うのに、お菓子を食べちゃう…。女の子は50kg以上になったらダメなのに…!」
「人になめられないように、言いたいことは言わないとダメだ!」
「~すべき!」を求める⇒完璧にできない⇒自分へのダメ出し⇒さらに「~べき!」と求める…
この悪循環から自己否定の気持ちでいっぱいになります。
そのため、まずは「すべき!」と思っている自分がいること、そして常に自分の行動を監視して、できなかったときに「ダメ出し」を行っていることに気づきましょう。
「あ!私いま、できなかった自分を責めてた…」
「今、罪悪感を感じてるな…」
と気づくことができたら、ステップ①はクリアです!
ステップ②ジャッジマンにありがとうと、さようならを言おう
記事のタイトルでは、「ジャッジマンを追い出せ!」と少々過激に言っていますが、このジャッジマンは、今まであなたの向上心を奮い立たせ、生きるうえで大切な信念を与えてくれました。
子ども時代は親に「~しなさい!」と育てられた人がほとんどですよね。
子どもは親の「~すべき!」というルールに、成長する間ずっと縛られます。
子どもは「大人よりも劣った存在で、教育が必要!」と考える親ほど、子どもにの意見を尊重しません。
そんな環境の中、子どもは生き残るために、「~すべき!」というルール(思い込み)を自分で身につけていきます。
「親の言うとおりにしなきゃいけない。」
「親は大切にすべき」
いうなれば、「~すべき!」は、子どもの時のあなたが、親元で生きるために身につけたスキルだったのです。
だから「『~すべき!』という思い込みがあるから、私はこんなに苦しかったんだ!」なんて拒否反応を示さなくて大丈夫。
あなたが生きるために今まで必要だったルールとジャッジマンに、感謝の気持ちを込めて手放しましょう。
「今までありがとう。」
「私を守ってくれてありがとう。でももう『~すべき』って思わなくて大丈夫だよ。」
ぎゅっと握りしめた拳の、指一本一本を優しく開いていくように、優しく優しく自分に語り掛けてみましょう。
ステップ③短時間でできる瞑想を日課にする
たとえ自分に「~すべき!」という考え方があることに気づき、手放そうとしても、特に初めはうまくいきません。
なぜなら思い込みは、あなたが何十年も持ち続けたほぼ反射的に浮かぶ思考なので、コントロールが難しいのです。
でもどうか、諦めないでくださいね。
先ほど「囚われ」が起っているときには、脳の後帯状皮質が活性化している…
とお伝えしましたが、実は後帯状皮質の働きを弱める方法があります。
それが瞑想です。
瞑想をすると、後帯状皮質の過活動が弱まり、脳の疲れにくくなります。
さらに後帯状皮質の活動が弱まれば、反射的に「~すべき!」という考えに囚われる機会が少なくなります。
そのため、1日3分でもいいので、軽い瞑想を毎日行ってください。。
その瞑想法としておすすめなのは、478呼吸法です。
478呼吸法については、以下の記事の「安眠のために寝る前に行うワーク」という項目で詳しく説明していますので、ご覧になってみて下さい。
今のあなたの本当の望みとは?
「~すべき!」という思い込みから解放されると、あなたが今本当はどんな感情を抱いているのか、どんな望みがあるのか、本音がだんだんと見えてきます。
ご紹介したワークは、自分の内側をありのままに見つめることができるようになるんです。
ありのままに見つめる作業として、瞑想はとても有効。
私も毎日の日課にしていますが、実践すると心地よく、気持ちが穏やかになるのを感じます。
特にこのような勉強を始めたころで、一番不安定だったときには、1日の一番初めに瞑想をすることで、メンタルを保っていました。
今ではそうでもないですが、はじめのころは「瞑想をしたとき」と「瞑想をしなかったとき」の心の在り方が、かなりの差があったのです。
しかし瞑想を続けていくと、その差もどんどん縮まって、忙しくて瞑想ができなかったときでも、快適に過ごせるようになりました。
ぜひ1日数分でも実践することをおすすめします。
そうそう、どうしても自分で手放したいくないという信念は、貫き通してもいいと思いますよ。
持っていることで、自分自身が苦しむ原因になっている「~すべき」という根拠のない思い込みや考え方だけ手放せばいいのです。
ジャッジマンにさよならを言っても、倫理に反することにNGを出す気持ちや、あなたの良心から湧き上がる「こうありたい!」という気持ちが残っていたら、それが今後のあなたの軸になるかもしれませんから。
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