何かトラブルがあった時に、「自分のせいじゃない!!あいつが…」と他人を責めたくなるのは、誰でもついついしてしまう思考ですね。
中には相手を厳しく叱責してしまう人もいます。
これらの責めるという行為は、「自分のせいと思いたくない」といった自己防衛反応の一つです。
問題から目をそむけたくなるというか…
確かに誰かのせいにしたり、他人を責めると、自分には責任がないような気がして、一時は心が楽になるよ。
でも本当は「誰の責任か」を追及するより、問題解決するほうが大切だよね。
さらに長い目で見ると、他人をいつも責めちゃう人は、精神的に良い状態を保てなくなるんだよ。
それはなぜでしょうか??
じゃあ今日は、「なぜ他人を責めないほうが、自分にとってもいいのか…」について説明していくよ!
問題やトラブルが起こると、つい「自分のせいじゃない!」と自己弁護したくなりますが、それ以上に被害妄想の激しい人もいます。
このような人は、「性格が悪い」と見られがちですが、実は本人にもどうにもできない心理が隠されているんです。
その心理は無意識と脳の不思議なメカニズムから生まれますが、「他人を責める(他責)」という行為は非常にクセになります。
しかも「他人が悪い、自分は悪くない」という被害者意識を持ち続けると、これからの人生もず~~~っと、被害者になってしまう危険性が!
そのため、早急に他責は控えたほうがいいのですが、克服するといってもそう難しいことは無く、今この瞬間からでも被害者意識を変えていくことは可能です!
他人を責める気持ちを手放すために必要な知識を、この記事でご紹介していきますね。
もくじ
他責と自責って実は一緒?!
そうそう、それが鏡の法則。でもこの「他人は自分の投影」ってちょっとわかりにくいよね。
わかりやすく「人の意識」から説明するよ。
意識には自分で認識できる「顕在意識」と、自分で認識できない「無意識」がある。
無意識のほうが意識のうちの90%以上を占めるんだけど、実はこの無意識の領域では、「自分と他人を区別していない」「主語を理解できない」こんな状態なんだ。
つまり人は「自分と他人は違う」と思っているつもりだけど、無意識の領域では「自分も他人も一緒」で区別をしていない。
それが「他人は自分の鏡」と言われる鏡の法則の原理だよ。

↑意識を図解するとこのような状態です。
赤い線から上の「意識(顕在意識)」が、通常私たちが認知できる意識です。
「私はこう思っている」という思考ですね。
しかし赤い線よりも下の「無意識」は、「私はこう思っている」と自覚できない領域です。
実はこの無意識の領域のほうが、人の意識の90%以上を占めるんですね。
そうなると、自分は本当は、「自分=他人」って思ってるんですか??
そういうことだね。
さらにその無意識の原理を行動で表すと、
人は自分にも他人にも結局同じ接し方しかできない
…ということなんだ。
他人を責める人は「なんでそういうことをするの!」と他人が自分のルールから外れたことを怒るよね?
でも裏を返すと、自分もその自分ルールから外れないように、守り続けている…ということだ。
その自分ルールは「~すべき!」という厳しいものが多いから、自分でも守るのは大変。
だからそれを他人が破った…と思った時に、責めたくなるんだよね。
「私は一所懸命に守ってるのに、なんであんたは守らないのよ!」という無意識の気持ちから、イライラしてしまうんだ。
もちろん、自分も自分ルールを犯したときに
「なんでこんなことをしちゃったんだろう!!守らなきゃいけないのに!」と無意識に責めてしまう。
つまり他責をする人は、同じくらい自責もしているんだよ。
なるほど…自分にも他人にも厳しいということですね。
じゃあ、「自分は悪くない!お前のせいだ!」
って他人を責める人も、実は自分を責めているんですか?
そうだよ。
「自分は悪くない!」と言いたくなるのは、無意識に「自分が悪い」と責めている可能性があるんだ。
そういう人は、自分が悪い、自分に責任がある…と無意識に感じて自分を責め続けてる。
そのストレスから逃れたくて、ほかの人に責任を転嫁したくなるんだね。
もともと自分を責めない人は「自分は悪くない!」とさえ思わないから。
例えばDVをしてしまう人は、殴ったパートナーを「殴らせるようなことをするお前が悪いんだ!」と責めるよね?
殴ったのは相手に原因があるから…と思い込んでいるけど、実は殴らないで話し合うという選択肢もある。
どんなに相手に原因があると思っても、「殴らない」という選択をすることは、本当は誰でもできるんだよ。
だから他人のせいにして殴っているのは、他人のせいにして殴ってしまうくらい、自分を否定するような気持ちを抱えているんだね。
ただ、自分を否定する気持ちは、無意識層に入っているから自覚ができない。
だから他人を責めたり、つい人のせいにする人は、一度立ち止まって考えるといいよ。
いつの間にか自分を責めていないか、自分を否定する言葉をかけていないか、何か自分で大きなストレスをかかえていないか、よく考えてみるんだ。
他人を責めるほどの怒りを、自分の無意識にためていて、その怒りを発散させるために他人を怒るってことがあるからね。
他人に怒りを感じて責めてしまったり、他人のせいにする人は、「自分でも縛られるマイルール」を持っている可能性があります。
「~すべき」といったマイルールが強烈なストレスになり、爆発寸前になっている人ほど、そのルールを破った他人を責めたり怒ったりしやすくなるのです。
また、自分に自信がない人も、潜在的に人から否定されるのことを恐れるので、ことさら「自分は正しい!」と主張をしたくなります。
自分を信じている人は、「自分は正しいんだ!」といった主張をする必要はありません。
例え誰かに非難されても「自分は大丈夫」という確固たる気持ちがあるからです。
ですから「自分は悪くない!」と主張したり、「なぜできないんだ!」と人を責める人は、自分の正しさをわざわざ証明しないと、自信がグラグラと揺らいでしまう危うさを抱えているのです。
もしあなたが、「私は正しいのに…」「みんな私のことを分かってくれない…!」と思っているなら、もしかしたら心の中(無意識)に抱えきれないようなストレスや、自己否定感を抱えているのかもしれません。
相手を批判するときは、自分の悪いところを見てる

また、相手を責めたり批判するときは、相手の中に自分の悪いところを投影してみていることがあります。
自分と同じ欠点とを持つ他人を見たときに、無意識に「あ、自分にもあるダメなところだ…」と感じ取ります。
自分の直視したくない性質や弱さを持つ他人を見ると、「自分にもその性質がある」ということを否定する気持ちが生まれ、「あいつは嫌な奴だ」と批判したくなります。
むしろ自分にない欠点だと、相手の欠点を欠点とも思わず素通り…怒りも湧いてきません。
これも他人は自分の心を映す鏡(鏡の法則)と言われる根拠の一つです。
被害者意識がクセになる脳のメカニズム

もう一つ気を付けたいのは、「悪いのは全てあの人で、私は被害者だ。」という自己憐憫の感情。
自己憐憫は他人を責めるという感情と、セットになりやすいです。
自己憐憫とは「私は正しいのに、誰も分かってくれない」「みんなが私を攻撃してる…!」という被害妄想を抱くことです。
自分が他人を責めたり、攻撃しているにも関わらず、
「俺が一番辛いんだ!」「あいつはいつも、私を怒らせるようなことばかりする!」
といった被害妄想を抱き、自分が不幸かのような思考に陥ります。(DVがそうですね)
この自己憐憫の怖いところは、クセになる…というところだよ。
自分が一番かわいそう…!と思っている時には実は、自分で自分に強くストレスを与えているんだ。
その時に脳内ではβエンドルフィンというホルモンが分泌されることがある。
このホルモンはストレスや痛みを感じたときに分泌されるといわれていて、痛みや不快を打ち消すように快感を感じるんだ。
自分はかわいそうと思うと、痛みが消えて快感が得られる…。
そのため、
自分は悪くない、悪いのはあいつ。そしてそんな目に合う自分はなんてかわいそうなんだろう…!
この思考が癖になってますます
「他人=悪い、自分=かわいそう」
という思い込みの悪循環に陥ります。
そうだね、その思考に陥るとネガティブな思いから抜け出しにくくなるから、コントロールがしにくくなる。
そして「なんで私ばっかり」という怒りもさらに抱きやすくなるんだ。
自己憐憫と他人(自分)を批判する心…自分ルールを優先して他人(自分)を責めながら、そんな自分をかわいそうと思い続ける負の連鎖は、自分のパフォーマンスを著しく下げてしまいます。
そして同じ思考にとどまることで、時に、自分が成長できる可能性を無くしてしまうのです。
「一所懸命に頑張っているのにうまくいかない」
「自分は悪くない!周りが相手が悪い!それなのになんで自分ばっかり不幸なんだ!!」
といった憤りを感じるときには、自分が負の連鎖の中にいないか、一度見直してみるといいかもしれません。
被害者意識はさらに被害を引き寄せる?!

引き寄せの法則ってご存知の方もいると思います。
簡単に言えば
強く願ったことが引き寄せられて現実になる事
この法則も脳科学から説明できるのですが、以下の記事で詳しくご説明しています。

この引き寄せの法則に、先ほどの被害者意識を当てはめると、
あなたが
「周りはひどい人ばかり。私はなんてかわいそうなの。」
と思えば思うほど、どんどんあなたが被害者になる出来事が引き寄せられます。
なぜなら「被害者の私」を強く意識するということは、それがあなたの「願い」になる確率がアップするからです。
つまり、被害者意識を持ち続けると、今後の人生も、あなたが被害者になるような機会が増えてしまうんです!!
意識では「被害者になること」を望んでいなくても、
「被害者」という強い想いが、今後もあなたを被害者にし続ける…
なんとも怖い話だと思いませんか?
そう感じたら、これからすることはとてもシンプル。
自分や他人を責めることをやめて、被害者の自分から抜け出すことです。
他人を責めそうになった時の対処法

ただ、自分が「他人や自分を責めてる」と思いつつも、その習慣を変えるのには少し時間がかかります。
そこでまずしていただきたいのは、以下のステップです。
- 自己否定や他者批判をする自分に気づく
- 気づいた後は、自分を励ます言葉・落ち着く言葉をかける(「私は大丈夫、今は怒っているけど、すぐに落ち着ける」などの言葉が有効)
ステップ①自己否定や他者批判をする自分に気づく

まずは、
「普段、自分はどんな思考をしているのだろう。」
と、自分の思考に意識を向けます。
「この仕事のミスは、あいつが締め切り通りに終わらなかったせいだ。」
「なんでいつも私はみんなから嫌われるんだろう…」
いつの間にかそんな思考に陥ってませんか?
このようなネガティヴな思考になることは誰でもあることですが、思考が次々に浮かんでくるので、「今、こんな思考が浮かんできている」と自覚できない人が多いです。
まずは、自分が普段何を思って、何を感じているのか、自分の思考に注意を向けます。
ここでの最大のポイントはその思考に浸らないこと!!
「私は何も悪いことしてないのに、損してばっかり!」と思ったら、その後に
「……って、今の私は思ってるのね。」
と、口に出します。
この「……って、今の私は思ってるのね。」という言葉は、自分を客観的に見るきっかけになる言葉です。
自分の思考に気づいても、何もしなければ結局ネガティヴな気持ちがグルグル回るだけです。
でも「今私はこう思っている。」と口に出すと、その思考に浸ることが無くなります。
口に出せたら、次のステップです。
ステップ②気づいた後は自分を励ます言葉・落ち着く言葉をかける

自分の今の気持ちに気づいて口に出したら、次は自分を励ます言葉をかけます。
「私は今、こう思ってるけど大丈夫。もう少ししたら元気になるから。」
そんな優しい言葉を自分にかけてあげてください。
口に出すと、より効果的です。
この言葉は、自分を責めてしまう思考も止めることができます。
実は、自分のことを一番よく分かっていて、一番の味方になってくれるのは自分なのです。
だから自分を励ます言葉はかなり有効。
はじめは慣れないと思いますが、機械的でいいので、他人を責めそうになった時や自分を責めそうになった時には、自分を励ましてください。
自分の弱さを受け入れたとき人は大きく成長できる!

もしかしたら、あなたがネガティヴ思考の連鎖に気づいた時に、今まで気づいていなかった自分の弱さにも直面するかもしれません。
でもそのあなたの弱さは、忌むべきものではなく、愛すべきものなのです。
どんな人にも必ず弱さはあります。
その自分の弱さを受け入れたときに、自分を本当の意味で愛せるようになるのです。
強い人って、実は自分の弱さを受け入れている人のことを言うんですよ。
自分を愛せるようになると、自動的に、他人の弱さも受け入れて愛することができるようになります。
その時には他人を責めたり、他人のせいにすることはなくなるでしょう。
ネガティヴな思考の連鎖に気づき、自分の弱さを受け入れたときに、人は大きく成長します。
逆に他人を責める、他人のせいにする…そんな状況を続けていても、自分のストレスが解消されることはありませんし、逆にマイルールに自分を縛り続けてしまいます。
そのストレスからさらに怒りを爆発させてしまうのです。
もしも怒りの習慣から解放されたいと思ったら、他人を責めるという習慣をまずは見直してみましょう。
また、マイルールがないかどうかを発見するために、以下の記事が参考になりますので、ぜひご覧ください。

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