怒りっぽい人って、なんであんなに怒るんですか?いっつもイライラしてたら、それだけで疲れないのかなぁ?
怒るけど、一時的ですぐに収まる人と、慢性的に怒ってばかりの人。
特に慢性的に怒ってばかりの人は、常にストレスが溜まるから、注意が必要だね。
同じ出来事に遭遇しても、
「そんなことがあったのか~」で済ませる人もいれば
「なんだよそれ!めちゃくちゃムカつく!」と怒りの感情を爆発させるタイプもいます。
もちろん、「めちゃくちゃムカつく!」と思っても、その怒りがすぐに収まって、頭が切り替えられるタイプもいますね。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
もしあなたが、一時的に怒るだけ。
怒りの原因となるストレスが解消されて、すぐに怒りの感情が消えていく人なら、それほど問題はありません。
でも
- 何が原因かは分からないけどイライラする
- 何かにつけて怒ってばかり
こんなタイプの場合は、ただ単に
- 怒りを爆発させやすいタイプ
- 怒る癖がついている人
かもしれませんね。
怒るクセがついている人は、「怒りにつながる、ある思い込み」を持っています。
自分にもその思い込みがあるのかどうか?…これを知っておくだけで、
「思い込みから怒ってるのかも…」
とちょっと客観的に自分を眺めることができるようになります。
でも、「怒りにつながる思い込み」について知らないままだと、
ず~~~~~っと、怒ってばっかり!
という毎日を過ごすことになるので、「私ってイライラしすぎかな~?」と、悩んでいる方はぜひ今回の記事をチェックしてくださいね。
怒りっぽい人の心理や考え方とは?
完璧主義
自分の理想が高かったせいか、自分へいつの間にかダメ出しばっかりしてました。
「なんでできないんだろう」「嫌われるのは自分の発言がよくないからだ…」って完璧ばかり目指してたかも…。
しかも自分に厳しい人は、他人にも厳しくなって、完璧主義を押し付けちゃうこともある。
だから相手が自分の想い通りに動いてくれないと、「なんで?!」と怒っちゃうことがあるんだ。
完璧主義は悪いことではなく、目標達成まで突き進む、ミスが許されない場面(例えば手術など)で精度が高い…といった、優れた能力を発揮します。
でもね、その完璧主義が過剰になった場合、
「失敗したことが許せない」
「他人も自分の言った通りに動いてほしい」
といった、自分にも他人にも過度に要求するようになっちゃいます。
でもその要求って、いつも叶えられるものではないですから(むしろ叶わないことのほうが多いですね)、我慢我慢の毎日になって…。
その結果、心の中に「怒りの感情」をためていくことに。
でも何かをきっかけに、その溜まった怒りは大爆発…大きなトラブルになったり、人を傷つけるという結末になることも。
怒って物にあたってしまう人もいますが、対処法を以下の記事でご紹介してますので、読んでみてくださいね。
つまり何事も過剰なのはよくないってこと。
理想と現実はズレることが多いので、「80%くらいできればOK。」くらいの緩やかな目標設定のほうが、楽に生きることができるんですよ。
~べき!という思い込みが強い
「~すべき!」「普通は~だ!」といった気持ちが強い人も要注意。
「~べき」というのは、思い込みのことだね。
それに対して信念は「正しいと信じる自分の考え」ではあるけど、それは「~べき!」「~しなければならない!」という強制の意味は含まれないんだ。
簡単に言うと、「自分が信じたいから、信じる。」というものが信念だよ。でも「~べき!」という思い込みは「自分は正しいんだ!」という正当性の意味が含まれる。
この「自分は正しい」という気持ちは、他人にも押し付けてしまいがち。(自分は正しい=あんたは間違ってる!という思考ですからね)
そのため、「自分が正しいと思うことをしない他人」に対して、激しい怒りが出てきてしまうんです。
「~すべき!」「~しなければならない!」という考え方は、とても強い強制的な意味を含んでいます。
この考え方が極端に出た例が「戦争」。
どちらの国も「自分の国が正しい!」という思い込みから、相手国を攻撃しますが、国が違えば文化も考え方も違いますよね。
自分の国の常識や価値観は、相手国の常識や価値観とは違います。
でもそのことが理解できないと、お互いに常識を押し付け合い、最終的には戦争が起こってしまいます。
戦争は極端ですけど、
自分の持っている「~べき!」というマイルールは相手に適用できるルールではない
ということをまずは理解してくださいね。
この強烈な「~べき」という思い込みについては、下記の記事でも詳しくご紹介しています。
人に甘えられない・助けてと言えない
なぜでしょうか??
無人島に住んでいる場合以外は、絶対に誰かの助けが必要になる。
でもそれなのに、「手伝ってほしい」と自分から言えない人は、なんでも自分一人の力でやろうとしてしまうんだ。
自分一人でやろうとして限界を感じることがあっても、「助けて」と言えない。
でも、自分一人では無理。
そんな状況になると、むしろ相手に対して、「なんで助けてくれないの?」「察してくれないの?」と怒りの感情が生まれてくるんだ。
自分からお願いすることはできないけど、相手に期待してしまう。
でもそれが叶わないときに、期待が怒りに変わってしまうんだ。
甘えられない人は、なんでも自分でしなくちゃいけない…という思い込みがあったり、プライドが高すぎる…という場合もあります。
甘えることが得意な人から見ると、「助けて」と伝えればいいだけじゃん…と思うかもしれませんが、ハードルが高いと感じるかたも多いんですよ。
過度の一般化
これは認知のゆがみの一つだけど、
・自分の個人的な体験が、まるで一般の人すべてに当てはまるような法則のように感じる思い込み
のことを言うよ。
こういった思い込みは誰でも持ってるものだよ。
ただ、思い込みが過剰になると、まるで自分の思い込みが「絶対不変なもの」に感じてしまうんだ。
この状態だと「過度の一般化」になっているから、ちょっと問題だよ。
「過度の一般化」という認知のゆがみを持つ人が良く使うフレーズが3つあります。
①いつも
「いつも私はひどい目に合う。」「友達になった人はいつも私を裏切る。」こんなフレーズを使うことはありませんか?
そのあなたの持つ「いつも」が、常にそうであるとは限りません。でもこのフレーズを日常的に使うと、「まるでいつもそうであるかのように」自分でも考えてしまいます。
②みんな
「みんなが私を嫌ってる。」「男はみんないい加減。」誰かにちょっと悪口を言われただけで、みんなが自分を嫌ってるかのように感じたり、付き合った男性がいい加減だっただけで、男性全員いい加減と思ったり、少しの体験をもとに「みんな~~だ。」と判断してしまうことも、認知のゆがみの一つです。
でも自分の限られた交友関係で接する人たちは、人類全体を見ればほんのわずか。実はそこに法則性はほとんど見いだせないのです。
③絶対・必ず
「自分は絶対に幸せになれない。」「成功しそうになると、必ず邪魔する人が出てくる。」この、絶対や必ずという言葉は、非常に強い意味合いを含みます。
この言葉をプラスの意味で使えればいいのですが、マイナスの意味で使った場合、自分の行動を大きく制限して、パフォーマンスを下げてしまいます。
つまりこの3つのフレーズが口癖になってる人は、過度の一般化的な考えになっている可能性が大!
過度の一般化は、思考がマイナスの方向に進んだ時に、常に悪い出来事と結び付ける癖がついてしまいます。
マイナス思考が続くと、心に余裕が持てなくなり、イライラする機会も増えてしまいますので、注意が必要です。
怒りやすい人に共通している特徴
怒りっぽい人の心理や思い込みでしたが、あなたに当てはまるものはありましたか??
紹介した心理に共通する特徴は、
「視野の狭さ」と「批判精神」
です。
「自分の考えが正しい!」そのように思い込むと、自分の思い通りにならないとき、思い通りにならない人にあった時、イライラします!
でもこの世って、
白と黒をぱっきり分ける
そんなことはできないし、変化することも多いですよね。
一昔前は終身雇用が当たり前だったのに、今はサラリーマンでも副業を進められます。
話がそれてますが、つまり
絶対不変に変わらない物なんて無い
ってことです。
それなのに「自分は正しい」と、自分以外の意見を排除していけばいくほど、あなたの視野はどんどん狭くなります。
そんな狭い世界の中で、「完璧でいよう!」として、失敗を許さずにイライラし続ける…
こんな不幸な状態が続いてしまいます。
また、「批判精神」とは、
- 自分を責める
- 他人を責める
両方を指します。
批判精神が強いと、例えば何か失敗してしまった時、
- あの時ああすれば良かった
- あの人のせいで、こうなったんだ!
このように自責や他責をしてしまう。
でも自分を責めたり、他人を責めるときって、イライラして気持ちの余裕がなくなりますよね。
だから何かあるたびに
「あの人のせい」
「自分のせい」
と決めつけてしまう思考は、ストレスがどんどん溜まります。
「視野の狭さ」と「批判精神」によって、怒りのルーティーン化が起こります。
自分に対しても他人に対しても、いつもいつも怒っちゃう。
そんな辛い状況になってるな…と感じたら、一度立ち止まって考えてほしいのです。
あなたが正しいと思っている考え、こうすべき!と信じる概念は、本当に正しいことなのかを。
本当に全ての人間に当てはまる絶対不変の法則なのかを。
思い込みがあること自体は悪いことではない
ただ、思い込み自体が悪いことではないんですよ。
常識が一人一人違うように、この世の中で「共通して正しい」と言われる概念は、ほとんどありません。
「人殺しはダメなこと。」という概念は、かなり幅広く浸透していますが、戦争のある地域ではその概念は常識ではありませんよね。
「敵だったら殺していい」そんな常識の中で、大人も子供も生きています。
そう考えると、この世の中は「善悪」「白と黒」で分けられないものばかり…ということがわかります。
ですから、もしあなたが、「怒りっぽい人の心理や特徴」があったとしても、悩みがない、ストレスは無い…ということでしたら、わざわざ思い込みを取り除く必要はないんです。
あなたが幸せと感じるなら、それが一番なのです。
ただ、もしもあなたが、
「私は正しいことをしているはずなのに、いつも辛い目に合う…。」
「短気な性格で、人間関係がいつもダメになっちゃう。」
という悩みがあるなら、一度怒りの感情について、考え直してもいいかもしれませんね。
怒りをコントロールすできれば、今よりもっと周りの人との関係がスムーズになったり、ストレスを抱えること自体も減るんですよ。
そして何より
あなたが本当に望んでいる、心の奥深くにある願い
に気づいて、あなた自身の気持ちが癒されることもあります。
だからもし、あなたが
「この怒りの感情を変えていこうかな…」
と思うなら、当ブログの記事を少しずつ読んでくださったらと思います。
ワークを行ううちに、あなたが持っている思い込みで苦しむことがでてきます。
それでも、「この思い込みを捨てなきゃ!」「私は変わらなきゃ!」なんて考えなくていいんですよ。
特に自責の念が強い人は、自分を責めてしまうので、例え怒っちゃったとしても
「自分には思い込みがあるんだ」
「自分はちょっとまだ起こりやすいんだ」
と自分の持つ感情に気づいてあげてください。
その認識が、自分を知る第一歩…
そして怒りのコントロールが可能になる大きな第一歩になるのですから。
・怒りっぽい人は「完璧主義」「~べき!という思い込みが強い」「人に甘えられない」「過度の一般化がある」という考え方がある
・怒りっぽい人に共通する特徴は「視野の狭さ」と「批判精神」
・怒りっぽい人は自分も他人も責める
・思い込むことが悪いわけではなく、怒りの奥にある自分の感情に気づいてあげること
メルマガに登録いただく事で
こころらぼの最新情報やメルマガでしか
お伝えしていないコンテンツを配信します。
ぜひ、ご登録ください^^