こんにちは!
ナビゲーターの藍です。
毒親って言葉が、一般的にも知られるようになりましたね。
暴力やネグレクトなどの虐待をする親も毒親ですが、パッと見で子どもに悪影響を及ぼすことが分かりにくい毒親もいます。
それが過干渉。
簡単に言えばそうだね。
でも言葉にすると、「そんなに大したことないんじゃない?」とか「親なんてそんなもんだよ。」って思ってしまうんじゃない?
ただね、毒親になるような過干渉というのは、「親なんてそんなもんだよ。」という言葉では済まされないような、強烈な影響を子どもに与えることがあるんだ。
親の立場になると、気づかないかもしれませんが、実は親の子どもへの影響は絶大です。
親の接し方で、子どものその後の人生がほぼ決まってしまうこともあるんです!!
あなたは「もしかして、うちの親も毒親だったのかも…」と苦しんでいますか?
「いやいや、たぶん私の思い違い…」そんな風に思いますか?
今回は、過干渉の毒親の特徴や、憎んでもいい理由、不安への対処法を公開します。
もし知らないままだと、親の呪縛から一生抜け出せないばかりか、憎い気持ちと罪悪感に押しつぶされるリスクもあるんですよ。
あなたが少しでも「辛い…」と感じているなら、ぜひ今回の記事を読んでくださいね。
もくじ
うちの親ってもしかして毒親?!
毒親ともいえる過干渉の親の特徴の一部は以下の通り。
- 子どもを束縛して、コントロールしようとする
- 自分の叶わなかった夢ややりたくてもできなかったことをやらせようとする
- 子どもの「やりたい!」という気持ちは批判するか無視
- 子どもの「やりたくない!」という気持ちも批判するか無視
- 子どもを「できた」「できてない」で評価する
- 努力は無視して結果だけを重視する
- 完璧主義で負けず嫌い
- 基本的に褒めない
- 「あなたのためなのよ」とことあるごとに伝える
- 子どものプライベートな付き合いなどに必要以上に口を出す
- 子どもあての郵便物を勝手に見る
- 子どもの好きなものにケチをつける
- 子どもを貶め自分が優位に立とうとする
- 過度の期待やプレッシャーをかける
- 子どもに自分の不安な気持ちをぶつける
- 親が正しい、子どもは間違っていると思っている
- 子どもの話を聞かない
- 子どもを非難する・けなす
- 子どもの性的な成長に健全な対応をしない
- 失敗したら「お前のせい」「悪いのはお前」と責める
特徴を見ると、「結構どの親もしてるんじゃ…」と思いますよね。
確かに、どんな親でも、大なり小なり子どもに影響を及ぼします。
親も人間ですから、いつでも清く正しく優しく…なんてことはありません。
だから過干渉予備軍の親もいるし、放任主義の親もいる…。
しかし過干渉の親は、上記の特徴に多く当てはまり、その程度が過度で極端です。
時に、子どもが嫌がったり反抗することを許しません。
プレッシャーのかけかたや言い方の差はありますが、過干渉の親は上記の特徴に多く当てはまります。
まとめてみると過干渉の親は
子どもの価値観を無視して、自分の価値観を押し付ける
ということです。
しかし子供は、
親の言うことをきかないと見捨てられるという恐怖
親の期待通りな人間にならなきゃと思う気持ち
この気持ちから親の期待に応え、必死に命令を聞こうとします。
でも…その時に犠牲になるのは、子どもの心にある「~したい」「~したくない」という素直な気持ち。
それを長い間抱え続けると、子どもは一体どうなってしまうと思いますか?
そう、生きづらさを強烈に感じるようになります。
そりゃそうですよね。
だって本音には「自分はこうしたい!」という思いがあるけど、親は行動をコントロールしてくる。
自立するまで、親は子どもにとって絶対的な存在。
同じ家に住んでいて、親のコントロールを逃れるのは非常に難しい。
だから「何か違う」とズレを感じても、どうしても親が言われた通りに行動してしまう。
そのうち、どこからどこまでが本当の自分の価値観か、どこからどこまでが親に植え付けられた価値観なのか、区別がつかなくなります。
そのストレスから、過干渉を受けた子どもは、どんどん不安定になります。
※過干渉の親の特徴と自己否定観については、下記の記事で詳しくご紹介しています。
過干渉の毒親に育てられた子供が不安定になる5つの理由
過干渉の親に育てられた子供は、従順もしくは反抗的になります。
従順な子は親の期待に応えようと、必死に勉強したり、親の夢を叶えようとします。
逆に反抗する子は、親に早くから拒絶反応を出しますが、親は力でねじ伏せます。
そして反抗する子どもは、心の中では「親の期待に応えられない自分」を嫌い、自己否定をします。
どちらの場合も親の影響を強く受けているんですね。
そんな過干渉の親を持つ子どもが、不安定になる原因は5つ。
24時間365日感じるプレッシャー
過干渉の毒親は、常に子どもの行動を監視して、自分の思い通りに動いているかチェック、評価をします。
そして、思い通りに動かなければ厳しい非難。
こんな息が詰まるような思いをしていると、子どもは常にプレッシャーを感じるんですよ…。
「自分の行動はOK?NG?」
「私はちゃんとできてる?」
人目ばっかり気になって、過緊張になることも。
たとえ親が近くにいなくても、「自分はちゃんとできてるか?できてないか?」という、いいようもないプレッシャーに、24時間365日苦しむのです。
親の言うとおりにしないときの罪悪感
「あなたのために言ってるのに…」
「あなたが悪いのよ!!」
「愛があるから怒るのよ!」
「殴った手のほうが痛いんだ!」
そんなセリフ、言われたことがありませんか?
親なら一度は言うセリフかもしれませんが、過干渉の親は執拗にこのセリフを言って子どもを責めます。
責められた子どもは、この言葉を非常に重く受け止めます。
それはまるで呪いの言葉のように頭に残るので、大人になっても苦しむことに。
「親に感謝しないとダメだ。」
「自分が悪いんだ。」
親の言うとおりにしないと、そんな罪悪感でいっぱいになっちゃうんですよ。
そして
「あ~!なんで自分はこんなことしたんだ!」
一つのミスも許せない…完璧じゃないといけない…。
このように自分の行いが許せず、常に自分を罰し続けます。
親が近くにいなくなっても、心の中に親が居座り続けて、24時間365日、あなたの行動を監視し罰し続けるのです。
自分はダメだという自己否定感
自分の行動を罰し続けるとどうなるか?
想像がつきますよね。
そう、自分を強烈に否定します。
「何であの人にあんなこと言っちゃったんだろう。」
「あの仕事を先にやるべきだった!」
そんな風に、過去の自分の過ちを何度も何度も思い出し、罰します。
何年たってもその過ちを忘れることはできません。
過去の過ちといっても本当に小さなミスとか、ほかの人なら気にしないようなこともです。
そして
「ああ自分はやっぱりダメな奴なんだ…」
と思い込んでしまいます。
親にも「あんたが悪い」と言われて育っているので、自分を肯定する言葉が出てきません。
自分を肯定する方法が、全くわからないのです。
自分のしたいこと、好きなものがわからない
「何これ~?変なの!あなたセンスないわよね。」
「これよりこっちが良いわよ~!ほらこっちね!ハイ決定!」
「あの子のことママは嫌い!彼女にするならもっと優しい女の子がいいわよ。」
自分の好きなものを選んだのに、親にケチを付けられて、好きじゃないものを選んだ経験…ありませんか?
親は自分の経験から「良いと思うもの」を子どもにすすめます。
これはどの親でもすること。
でも過干渉の親は「子どもの好きなもの」を勝手に決め、「子どもの行動」もコントロールします。
習い事も「嫌だ!やりたくない!」といっても強制的にやらせる。
子どもが選んだ服を「ダサいわね~」とけなす。
子どもの進路を、希望も聞かずに決める。
長い間、親にこういった接し方をされると、どうなると思いますか?
自分は何が好きで
どんなことをしたいのか
いつの間にかわからなくなっちゃうんです…。
「自分は何が好きで、どんなことをしたいのか」
これってもう、その人の人生の最大のテーマですよね。
生涯、命を賭して追求するテーマであり、あなたの大切な大切な宝物なんです。
それを…見失うんです。
辛くないわけないですよね。
悲しいですが、親に言われた通りに行動した子どもは、燃え尽き症候群や無気力になってしまう場合もあります。
長い間本当の気持ちを無視してきたストレス
親の言うことと、自分の気持ちが一致してたら、辛く感じませんよね?
でもあなたが「いま辛い」としたら、ずっと親と違う気持ちを持っていた…ということ。
しかもその気持ちをずっと無視して、親の気持ちを優先してきました。
だから苦しいのです。
人は本来、自分の存在と自分の気持ちを一番大切にするもの。
自分を大切にして初めて、他人を尊重する気持ちが芽生えます。
でも毒親の子どもは、「自分の気持ちは無視」「親の気持ちを優先」して生きてきました。
気持ちを無視されたら、誰でも辛い。
その辛さに長い間、耐えてきたのです。
だからあなたの心は悲鳴をあげて、「もう無理!」と不安定になるんです。
毒親への憎しみはどうしたらいいの?!
不安定になる5つの理由を説明しましたが、この5つはたとえ親元を離れても、子どもの心を縛り続けます。
それこそ死ぬまで…。
その原因は、毒親から常に与えられたプレッシャーと非難の目。
だから「そうか!人生の生きづらさは、親が原因だったんだ!」と気づいた時、猛烈な憎しみが生まれてきます。
「私が今こんなに苦しいのはあいつのせいだ!」
憎みだすと、親の一挙手一投足が憎くてたまらなくなります。
顔も見たくなくなって、声を掛けられるだけで虫唾が走るかもしれません。
それは当然のことです。
でも一方で、
「虐待はされてないのに、こんなに憎む自分が間違ってるんじゃないか。」
「本当は自分の親は毒親じゃないんじゃないか?」
そんな気持ちも生まれてきますよね。
親を憎む気持ちと、自分のほうが間違ってるかもという気持ち。
葛藤が生まれるので、毒親を憎むときにはとても苦しくなります。
でもね、あえて言いますが、憎んでいいです。
自分の親のこと、憎んでいいんですよ。
それくらいあなたは苦しかったんです。
大好きだった親を大嫌いになるくらい、あなたは長い間、自分を押し殺して耐えてきたんです。
あなたの心は
「ず~~~~っと、苦しかったんだーーーーーー!!」
と叫んでいます。
だから親を憎んでしまう自分を、責めないでください。
罪悪感も抱かなくていいんです。
憎い気持ちがあるのに、「憎まないようにしよう」と我慢すると、さらにストレスがたまります。
もうあなたは、そんな風に苦しまなくていいんです。
それならば、いっそ親を憎しみ切ってください。
以下の記事で、憎しみ切るワークをご紹介しています。
それとは別に、憎む気持ちがあるときの注意点をご紹介しますね。
①親になるべく接しないようにする
親が憎いときには、親の顔を見ただけで、リトマス試験紙のように敏感に反応してしまいます。
憎悪の感情が増幅してしまい、あなたのストレス値が高くなってしまうので、なるべく親とは接しないようにしてください。
もし実家で一緒に住んでいたとしても、独立するほうが回復も早くなります。
一緒に住んでいると、どうしても強い影響を受けてしまいますからね。
②親に自分の恨みを伝えない
「自分がこんなに苦しいのは、親のせいだ!」
「親に謝ってほしい!」
どうしてもこの苦しい思いを、親に伝えたくなります。
でもね、伝えないほうがいいです。
なぜかというと、過干渉な親は「自分がどれだけ子どもを苦しめたのか」全く気付いてません。
稀に「もしかして言いすぎてたかな…」と気づく親もいますが、そういう親は途中で子どもの苦しみに気づいて軌道修正します。
してないときは…まあ、ほぼ気づいていないと思ったほうがいいです。
そんな親に「お母さんのせいよ!」と責めても
「何言ってるのよ!誰のおかげで大学が出れたと思ってるの?!」
「あんたが公務員になりたいって言ったんでしょ!」
「苦しいのはあんたの努力が足りないからよ!」
「あんたのためを思ってやってるのに、その態度は何?!」
と、何倍にもなって返ってくる可能性があります。
つまり、あなたの気持ちが伝わらないどころか、さらにあなたが傷つくかもしれないんです。
③自分の気持ちを理解してくれる人に話す
心の奥にしまっていた長年の恨みつらみ…。
それを「吐き出したい!」と強く思う時期があります。
長年心の奥に押し込んだ感情が爆発しているので、この感情を再び抑圧すると心身の調子を崩す恐れもあるんですよ。
ですから、人に相談することもおすすめですが、話す相手は選んでくださいね。
中には
「愚痴なら聞きたくないんだけど」と嫌がる
「親に甘えてるだけでしょ?」「許してあげたら?」と和解を促す
「こうすればいいんだよ!」とアドバイスをする
こんな方もいます。
あなたにとっては大問題なことでも、「そんなのどんな親でもあることでしょ?」と自分の価値観で判断する人もいるのです。
相談したのに余計、不安や罪悪感を持ってしまうので、あなたの気持ちに寄り添って聞いてくれる人に話してください。
身内や友達でいない時は、カウンセリングやセラピーもおすすめです。
当サイトでも陽コーチのセッションを受け付けてますので、ご希望の方は『問い合わせ』からご連絡くださいね。
④まずはあなたの心を癒すこと
そしてもう一つ、あなたに伝えたいのは、「親の希望にずっと合わせてきたあなたを癒してほしい」ということです。
あなたは、なぜ、毒親の言うことを今まで聞いてきたか分かりますか?
幼いときのあなたは、親のことを本当に大好きだったんです。
大好きだったから、親の希望を叶えたいと思い、親の希望を叶えられない自分を責めたんです。
でも、「愛があるんだから、親と仲良くしなさい」なんて陳腐なことを言ってるわけではありません。
子どもの時のあなたの親に対する想いは、ひたむきで、健気で、あまりにも深い愛に溢れてました。
痛々しいほどに純粋で深い愛であるがゆえ、
自分を傷つけてまでも、
親の価値観を守ろうとしたのです。
「私がダメなんだ。反省しなきゃ。」と自分を責め続けたのです。
あなたのピュアで深い愛情は、あなたが持つ真実の心。
親に何度踏みにじられても、それは何物にも汚されない、あなたの美しい心なのです。
だからね、もうあなたは自分を責めなくていいんです。
もう十分に責めてきました。
今まで本当に良く頑張りました。
ずっとつらかったですよね。
今日からはあなたは、自分のことを一番大切にしていきましょう。
あなたの気持ちを癒やすこと…
これが一番大切なことですから。
毒親を憎んでもいい理由…罪悪感からの脱却
親を憎むというと、マイナスに感じるかもしれないけど、実は自分にとってメリットがあるんだ!
そのメリットに目を向けると、罪悪感も和らぐよ。
①自分の感情に気づけたから
あなたは今まで、親の価値観に合わせて生きてきました。
「お母さんの言うとおりにしないとダメなんだ。」
そんな気持ちの奥に、実は「私は本当はこうしたい!」という本当の自分の気持ちがあるんです。
でもあなたは、親の考えを優先するため、自分の気持ちをずっと無視してきました。
自分の本当の気持ちをずっと押し殺して生きてきたんです。
そんなあなたが「憎しみ」という強烈な思いを抱くことで、初めて自分の本当の気持ちに気づきます。
「本当は私は悪くないんじゃないか!!」
「私が好きなものを大切にしていいんだ!!」
親を憎んでいいんです。
それは今までずっと押し殺してきたことへの、あなたの心の叫びなんですから。
その叫びに、やっと自分で気づけた…ということなんですよ。
②親から与えられた思い込みと自分の考えを切り離すため
憎しみの気持ちは激しい拒絶感です。
実はこの拒絶感が、親に植え付けられた価値観を自分から引きはがすパワーになります!
過干渉の親に育てられると、「親の思い込み」「親の思考パターン」が骨の髄まで染みついてしまい、「おかしい…」「嫌だ…」と思っても、まるで操り人形のように親の言うとおりに動いてしまいます。
しかも親の言うとおりに動けないときには、激しい罪悪感を抱きますよね。
子どもの思考や感情にこれだけ強烈にインプットされた「親」を引きはがすためには、拒絶することが大切なんです。
いったん引きはがせると
「あ、これは自分が好きなものだ。」
「私はこうしたい!」
という本当の自分の感覚や感情がよみがえってくるのです。
また、拒絶感が強いと「親からは離れられない」という思い込みからも、解き放たれます。
「憎い!顔も見たくない!」
その感情があるから、親から離れることができるんです。
親から離れて、やっとあなたは自分の人生を生きることができます。
だから「親を憎むこと」があなたには必要なんです。
毒親と離れて襲ってくる不安への対処法
強烈な拒絶感を抱き、親と離れることができた…
でも別のマイナス感情も襲ってきます。
それが
不安
そう、強烈な不安感です。
恐怖といってもいいかもしれない。
「こんなのやったことないから自分には無理だ!!」
「最善の方法はどっちなの?どっちを選べばいいのかわからない!」
もし親の言うことと違うものを選んだとき、
「これは前にお母さんが言ってたことと違う…大丈夫かな?」
と激しい不安や恐怖に襲われます。
しかも自分が選んだもので失敗しようものなら…激しい後悔とともに、強烈に自己否定します。
「自分のこの行動は正しい!」「これはダメ!!」と自分の行動を評価し続けちゃうんです。
さらにいつも不安なので、他人の行動さえ「これは正しい!」「これはおかしいでしょ?!」と白黒つけようとする。
そんな湧き上がる不安感に耐えられず、時に怒りを爆発させてしまうことも。
まさに負の連鎖です。
そんな常に襲ってくる不安への対処法を公開します。
①その不安は誰のものか知る
まず、あなたの不安や恐怖の出どころはどこでしょうか?
大半は親から植え付けられた
「過去への後悔」
「未来への心配」
この二つの思い込みからです。
未来の心配⇒「~しないと大変な目に合うよ!」
子どもは「お母さんが言う通り、○○しないと大変なことになる…」という恐怖を抱きます。
過去の後悔⇒「~しなかったあんたが悪いんだからね!」
子どもは「お母さんの言うとおりにしなかった自分が悪いんだ」という罪悪感と自己否定感を抱きます。
たとえ親から離れても、幼いころから植え付けられた過去への後悔と未来への不安で、頭の中はいっぱい!
起きてる間中、不安と恐怖に包まれます。
でも大切なのは、生きている「今」の時間ですよね。
今をしっかり生きることが、人間の本来の姿です。
ハッキリ言って、過去の後悔と未来の心配は幻想です。
だって未来のことはどうなるか分かりません。
過去の出来事は解釈次第で変わる不確かなものです。
でも、過去と未来を思考が行ったり来たりするネガティブ思考の反復は、非常に疲れるんです。
それは悩んでも永遠に解決しないことで、ずっと悩み続けるから。
あなたの親はそんな幻想に囚われて、あなた悩ませてきたんです。
もしかしたら、親自身が不安や恐怖を抱えていて、それを消化できずに子どもに押し付けてきたのかもしれませんね。
ですから
あなたの持つ不安と恐怖も
親から刷り込まれた不安と恐怖です。
あなたはただ、それを自分の不安だと思ってしまっただけ。
だから少しずつ、自分から引きはがしていきましょう。
②過去の記憶で鮮明に覚えている不安や恐怖を書き出す
過去の記憶で、不安や恐怖を抱いた出来事を書き出しましょう。
強い怒りを感じたことでもいいです。
とにかく過去の辛い記憶を、書き出すことでアウトプットするのです。
もし辛いときは、まだ過去に向き合う段階ではないので、時間をおいて無理せず行ってくださいね。
③未来への心配が浮かんだらそれは事実か推論か分ける
もし未来の不安が浮かんだら、書きとめて、その心配が事実か推論か分けます。
例えば
「子どもが不登校になった」
↑こちらは事実ですね。
でも
「だから、将来いい大学、いい会社に入れない!」
↑これは推論です。
漠然とした不安を消すためにも、未来の心配が出てきたら書き出して、「事実か?推論か?」で分けていきます。
推論の場合は、「親に刷り込まれた不安」の可能性が高いです。
④②と③の内容を解釈を加えずに、ただ見直す
①と②の書き出した内容を、あなたの思考や解釈を加えずに、ありのまま見直します。
「ああ、私はこんな不安があるんだな…。」
「私は過去のことで、まだこんなに苦しんでるのね。」
決して「ああ、またこんなこと考えてる!ダメだ!」なんて考えないでくださいね。
ありのまま見る…とは、評価をしないということ。
意識には認識できる顕在意識と、認識できない潜在意識がありますが、ありのまま見つめる方法は潜在意識に影響を与えます。
潜在意識について詳しくは下記の記事で書いていますのでご覧くださいね。
この潜在意識の影響で、思い込みや価値観が作られます。
でも普段は顕在意識と潜在意識の間に蓋のようなものがあるので、顕在意識で「私はもう親の影響を受けない!!」と思っても、潜在意識に根付いた思い込みまで変えることができません。
でもね、出来事をありのままを見ることができるようになると、潜在意識の働きを弱めることができるんです。
つまり、自分の心をありのままに見つめ続けると、思い込みや固定観念が少しずつ無くなっていくということ。
「ああもうこの不安は必要ないんだな…」と少しずつ手放していけるのです。
あなたの本当の人生が始まる
この記事でお伝えしたいことは、「親を憎んでいい」ということと、「親に刷り込まれた不安への対処法」です。
そしてあなたに「毒親を憎んでいい理由」をふたつお伝えしましたが、実はもう一つあります。
あなたはずっと、親の言うとおりにできない自分を責めたり、自分の気持ちを押し殺してきましたよね。
このように「自分のせいだ…」と自責する人は、本来は人を責めない性質です。
そして、幼いときから親の気持ちを汲み取って、その通りにしてあげたいと思う、優しい心の持ち主なんです。
そしてよくぞ、あなたの心の奥底に眠る、自分の辛さと苦しさに目を向けられましたね。
あなたはやっと、自分の本当の気持ちに気づきました。
自分の気持ちに目を向けるのはとても勇気のあること。
あなたは勇気がある人なのです。
そして中にはね、過干渉の親に育てられ、親の操り人形のように人生を終えてしまう人もいるんです。
でもあなたは、人生の全てを、親の言うとおりにしなかった。
親の呪縛から抜け出そうとしたのは、あなたの中に気高さがあるから。
「私は私の人生を生きたい!」
「私の気持ちを大切にしたい!」
「私は私でいいんだ!」
そんな気高い気持ちが、あなたを奮い立たせたのです。
優しさ、勇気、気高さ…あなたはすでに素晴らしい3つの性質を持っているんですよ。
だからそんな人は、たとえ一時的に親を憎んでも、その憎しみと親から必ず解き放たれる時がきます。
ですから、あなたは親を憎んでもいいんです。
憎んで憎んで、憎みながら、今度は自分を愛して癒してあげてください。
あなたの好きなもの、嫌いなこと、楽しいこと、悲しいこと、怒ってしまうこと、本当にしたいこと…そのすべての感覚を、丁寧に丁寧に取り戻してください。
赤ちゃんがまるでお座り、ハイハイ、つかまり立ち、伝い歩き、そして歩くという感覚を、一つ一つの動作を確認しながら、ゆっくり確実に身につけていくように…。
親の呪縛から解ける日が、きっときます。
その歩みの中で、本当のあなたが産声をあげるのです。
大丈夫。
まだ間に合うのです。
あなたの本当の人生がこれから始まります。
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ぜひ、ご登録ください^^
このままではいけない!と親から離れて一人暮らしを始めたものの、わけのわからない罪悪感と憂鬱で毎日気持ちが重く、初めての事ばかりで不安もたくさんありました。
この記事を読んで、親を憎んでしまうのは当然なことで、罪悪感はあるかもしれないけどきちんと憎み切ることで本来の自分を取戻せる、それでいいんだよ、とはっきり言ってもらえて安心しました。親を憎むことがどうしてこんなに辛いのかと、毎晩のように泣いていましたが、それは親への愛が私の中にあるからだとわかりました。過干渉で、ひどい親でも、やっぱり大好きだったんです。自分の中にも人間らしい愛情があると思うと涙が止まりませんでした。
そして何より、親の操り人形のまま、でくのぼうのように一生を送るより、貧乏でも不自由なことがあっても、多少世間から白い目で見られるようなことがあっても、自分の心を守るために立ち上がれた自分を誇りに思えるようになりました。すごく自信になりました。
きっと、親への憎しみや罪悪感、複雑な葛藤はこれからもしばらく続きますが、いつか本当に自分を取り戻せると信じて、自分の気持と向き合いながら日々の暮らしを頑張って行こうと思います。
とても素敵な記事をありがとうございました!
ゆきさん
こころらぼの記事がお役に立てて嬉しいです。
はい、本当の自分の気持ちに気づいて行くことで本当の自分を取り戻す事は可能です。
これからもお役に立てるような記事を書いていきたいと思います。
心のこもったコメントをありがとうございます。
涙が出ました。心が救われました。
本当にありがとうございます。